Utakata
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主に二つの海を行き来してます
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静寂と夜が醸した
C6H6O3
(
マルトール
)
司書に礼して 図書館を去り
2
回送の電車と君は似てるから 車庫に入って みんなで眠ろ
4
残業に呆けた頭でオリオンを仰いで
臍
(
へそ
)
のゴマなど探す
3
南のうおの星
(
フォーマルハウト
)
が好きな子とのこととか全てシェアしないつもりで
4
今年とて 第九を唄う 心では 小さな
終焉
(
doom
)
を 迎えてはいる
4
膝軋み 乾風に喉灼けようと 市民ランナー 実存に至る
4
小春日の 葉敷き散らしたる 銀杏路に 警棒提げし 婦警歩哨す
8
帰らざる 逍遥の日々、
南十字
(
サザンクロス
)
、
降誕祭
(
クリスマス
)
、Fremantleの夜
3
玻璃杯
(
bō li bēi
)
の縁欠けたりし 何をかを語る所以なく ぬるむ水割り
3
玄関の玻璃戸の 向こうを見つめてし 飴玉を噛む 少女老い易し
4
最終の電車に駆ける耳元にロンドンデリーの唄しめやかに
2
棄てられし瓶が割らるる音を聴き 四月の風邪に喉を灼かれて
2
アンテナと 丸いタンクで夢見てた MOTHER2、ネス、スカイウォーカー
1
三輌目 英語繰り出す をとこらの ひとりずつ去り やがてしづまる
1
あゝ此処に 砂州があつたと 夜桜の河のほとりに 心を託し
3
C’est la vieとは言い難くあり 缶ゴミの出し遅れとか 至らなさとか
4
ステップを踏み違えては叱られし 自負無かりせば 心易くも
2
道ばたで煙草を吸うな フェティッシュで人を殴るな 猫が見てるぞ
2
春宵の
逕
(
みち
)
に男女の睦みつつ烏龍ハイを煽りぬるかな
1
腐ってる大人でごめん、嬢ちゃんの推
CP
(
カプ
)
はしょくカレなのですか?
1
我が家にも春来にけらし南天の鉢の苔にも
朔
(
さく
)
の立つらむ
2
しづかなる堤のふちに 悲しみをうたふ波寄す あたらしき船
6
がりがりと歯ブラシの軸を噛み砕く そんな夢でも 心晴れまじ
5
旅の果て たましいふたつ ゆき逢はむ 嘉内に宛てた 歌のかずかず
1
おぼつかぬ暮らしに融けて冷蔵庫の
圧縮機
(
コンプレッサ
)
の音は生きてる
6
悲惨さを子どもの死とかで描写して消費している
感情産業
(
エモエコノミー
)
4
真夜中のかたちなぞつて見えぬ月の杯で嗜む海底捞针
2
お出かけの機を失つた日曜の午後に傾くstill water
2
絶望に人びと喘ぐ映画観てエンドルフィンを分泌する君
3
歓楽の街に行き交ふ人々の首をめがけて粉雪が降り
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