Utakata
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主に二つの海を行き来してます
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洋画の三分の一は
父神
(
パッパ
)
との 和解を描く 希ガス 偏見
2
あゐいろの 熱の溜まりで 夏蝉のなき初むるらし うゐの残光
2
他所様の 風呂の匂いを 懐かしく 思ふ心が おもばゆくあり
1
カーテンを閉めて 妄想するのはタダ 隣がチェット・ベーカーでもいい
1
水鏡
(
みづかがみ
)
雲霧留む
綿管
(
わたすげ
)
は
彼方
(
あなた
)
を示す 白し燈と見ゆ
1
あるじ病み 草生ふ庭に ひとつかみ
杉菜
(
すぎな
)
枯れしを 野晒してをり
2
自他ともに 恨み募れど 頭には 哀しきピアノが 徒然に鳴り
2
事象
(
イベント
)
のフラグ立てども 今日もまた 家の方へと 選ぶ十字路
1
側溝の 水音が云う 「血だけなら海に行けるよ簡単に、ほら」
2
ペチュニアの 雨に枝垂れて 花弁落つ 軒に煌めく 赤提灯かな
1
何ごとも 後手なばかりで ニンニクのチューブ足しときゃ いいもんじゃない
0
善悪の まだら模様に 鈍色の
探照灯
(
サーチライト
)
が 狂気と踊り
0
片割れの 月の行方を 星系を 離れた
我
(
イド
)
の 彼岸に探す
2
実存の
信号
(
シグナル
)
などと 街頭で 三文オペラの 口笛を吹き
1
エナメルの靴で蹴飛ばせ 考えを辞めた奴らの チープ構文
1
まぼろしの 夏の名残に 夜が潤み すべて嘘よと
蟋蟀
(
こおろぎ
)
が鳴き
1
御法度の夜に 半月と 蠍座の星が
赫
(
あか
)
らみ 輝けるかも
1
夏の夜の
Hi-Fi
(
ハイ・ファイ
)
な夢と 言わないで Flipper’sの ボリューム上げよ
0
嵐雲 陽の入りしとき
黄水晶
(
シトリン
)
と
蒼玉
(
サファイア
)
の色に 分かつ空かな
2
姫蔓蕎麦
(
ポリゴナム
)
繁茂せし家 駐輪を諦めて 幾星霜経ちらむ
1
忘却の河身投げたし! 物なべて 哀しきことと なり果てつ今
1
勤めあけ 雲とりどりの 空見れば 白ひとすぢの 月を詠むかな
1
小遣いで 買ひし 廉価の鉱石を
矯め
(
た
)
つ
眇
(
すが
)
めつ 眺む日もあり
4
わんわんと 止むこと知らぬ 室外機に 耳傾けて 小夜更けるかな
2
断罪も 祝福もなき この娑婆の 真空地帯に 時雨れつるかな
1
あやまちに 塗れたこの道 帰り道 夕餉にせむとて 刺身かふかな
0
将来は 世に出むべしと 英語など 習ふ人など 眩ゆけれども
0
堪
(
たへ
)
がたき 喉の渇きに 潮
出
(
いず
)
る 井戸水汲みし 明け方の夢
0
夕べ吹く風は 孤独を誘ひしか 青田集ひし 青鷺の群
3
出張の
帰
(
かへ
)
さの 電車を待ちわびて 下校途中の 語らひ聞きぬ
0
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