Lime
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主に二つの海を行き来してます

わかりみが深い掲示に立ちどまり マタイ六章第三十四節
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祈りなど 理解わかりもせねど 聖母子の つめたい御手に ぬかを衝きたし
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並び立つ カーブミラーの 右に死を 左に猫の 影をもとめて
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寄せて引く 潮は指先すり抜けて 寝息に遠い海鳴りを識り
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都会では 利回りのため 三陸では 暮らしのために 溶かすセメント
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けふもまた 薄暮の名残を抱き寄せる En la orilla del mundoこんな世界の端つこ にて
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真盛りの 夏の日差しに 吹寄せる エンジュの花は 蛍光の雪
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伝えたい 言葉はあるけど 角が立ち 麦茶はいつでも 夕暮れの色
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出た賽の目に泣けよとて 「正しさ」の 正統性レジテマシーの 影縫いながら
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Brute-force attack総当たり攻撃 夜道で スネークマン・ショウの台詞を キメられなくて
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擬宝珠ぎぼふしの 葉はあをあをし みづ色の 玉敷き散らし 七月は嘘
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ソクラテス 以前も以後も無かりせば 自問の檻に 煩悶す 我
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ふと思いだしては “I”アイのかたちだと みずから名づけた 古傷を読み
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盛場に 若き男女のもつれるを たれか私に 嗤へと言へよ
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大雨を 遺せし雲が 谷となす かはの小石は 星となるらむ
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往来の 音に紛れて 密やかに くちぶえを吹く with コロナ生活ライフ
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鉄骨を 剥き出すビルは 神殿で 不滅への意志を しろしめすのか
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節約をせむと むね肉切り分けし 腕に静脈 浮きでたるかも
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紺碧の地中海へと 君が背の le Nilニィルをなぞつて漕ぎ出ぬ いま
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出社して 珈琲を淹れ いたづらに くるりと回って 落ちる長針
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洋画の三分の一は 父神パッパとの 和解を描く 希ガス  偏見
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あゐいろの 熱の溜まりで 夏蝉のなき初むるらし うゐの残光
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他所様の 風呂の匂いを 懐かしく 思ふ心が おもばゆくあり
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カーテンを閉めて 妄想するのはタダ 隣がチェット・ベーカーでもいい
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水鏡みづかがみ 雲霧留む 綿管わたすげ彼方あなたを示す 白し燈と見ゆ
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あるじ病み 草生ふ庭に ひとつかみ 杉菜すぎな枯れしを 野晒してをり
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自他ともに 恨み募れど 頭には 哀しきピアノが 徒然に鳴り
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事象イベントのフラグ立てども 今日もまた 家の方へと 選ぶ十字路
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側溝の 水音が云う 「血だけなら海に行けるよ簡単に、ほら」
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ペチュニアの 雨に枝垂れて 花弁落つ 軒に煌めく 赤提灯かな
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