Utakata
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主に二つの海を行き来してます
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身の程に 耐へ難くして “
Demian
(
デミアン
)
” を紐解き
Sinclair
(
シンクレエル
)
に為らむ
0
枝豆を食みて 聞きゐし 亡くなりぬひとの上に 水子五つあり
0
フリジアの地に建つ 蒸気の水門に ひとは頼めり 昔も今も
4
船寄せし 宮古の浦の
月山
(
がっさん
)
に 月かかるさま 見し宵ありし
2
をりふしに 古書街ゆきて 百円の 文庫もとむは 楽しかりけり
1
振れ廻る こころの為に 捨てよとは その心馳を 無下にするのか
1
火曜日の夜に 酔ひ伏す 人にふる
金木犀
(
キンモクセイ
)
のかほり 無下かな
2
灰霧に 世界は沈む
珈琲
(
コーヒー
)
に
糖酒
(
ラム
)
を落として 風雨のラジオ
5
横顔に
青春時代
(
アドレセンス
)
の 陰見たり 尾崎豊の唄 君は愛で
3
時化ゆえに 訓告与ふひと 耳は
故郷
(
くに
)
のことばの 間延びしを追ひ
2
産み出さず 死骸を喰らひて生きる 我らと良く似し
銀竜草
(
ギンリョウソウ
)
此処に
1
幸福や 希望とかの 実在を 嘯くような
杜
(
もり
)
の木漏日
2
帰り路に 地虫の鳴きぬ か細けき声 沁み入りし 春夏の速水に
1
引つ詰めた 髪にスーツに 黒鞄 隠したきこと 額になきか
1
赤いひとと 碧いひとの 臨終を 指折り数ふる 横断信号
1
北極星 視えぬ君の 指し示す 織姫星の その明るさよ
3
そぼ降れる雨の隙間に 半昔前の
蕺草
(
どくだみ
)
の 葉の
青
(
あを
)
くささ
2
柏手を打って 願いは特に無く 一応平和と 駅のホームドア
1
窓灯 ホームドラマは 可能性・不可能性の
間
(
あわい
)
の私
1
賽の目の 選ぶ禍福も 一巡り なべてこの世は
零和
(
ゼロサム
)
ゲーム
2
閃いた指輪の先だけ 分けたまへ 家の桜を愛す心を
1
星の如 遠い岬に 君となら行ける気がした
黯
(
くら
)
い渚で
2
境内に 咲きし
天竺牡丹
(
ダリヤ
)
は 泰然と待てり 主人に頸打たるるを
1
こうもりを 横に提げたる をとこらの 膝を突きたし 微雨なる
朝
(
あした
)
1
「襟足は刈ってください」 四月の陽 木香薔薇咲き 香り滴る
1
追憶の 山の霞は 山法師 それとも只の 葉のきらめきか
2
人疎ふ 心にあれど 君慕ふ 心理は如何に 分析さるる
1
春宵の
artistic
(
芸術的
)
に照らされた 桜は斯くも、
artificiality
(
紛い物に見ゆ
)
1
今はまだ 立ち上がれない 窓の外
寛
(
くつろぐ
)
ぐ
鴉
(
からす
)
に まだ居て欲しくて
2
火照ってる指を 貴方に押し付けたい 焼き
鏝
(
ごて
)
のように 記憶されるため
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