Utakata
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Lime
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主に二つの海を行き来してます
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白銀の まろみし月を 蔽ひける
蛋白
(
たんぱく
)
石の 薄片あまた
0
傾
(
かたぶ
)
きし
Oude Kerk
(
旧教会
)
の晩鐘は 世を儚みし 嘆きにも似て
0
Centauri
α
(
あるふぁ
)
と
β
(
べーた
)
に導かれ 捧げられたる 南の十字
0
羊らは 書を
紐解
(
ひもと
)
けり 絶望を 名付けて
括弧
(
かっこ
)
へ 入れる為に
1
濃密に 薫りたりける
肉
(
しし
)
の為 屠らるものの 血潮と脂
0
授業
(
クラス
)
にて 畑の
焚
(
や
)
けるは 寒冬の風情と書けり 教師解せず
0
La plus que lente
(
レントより遅く
)
歩きて幾つもの 背を見送りし 明日も斯くあれ
4
寂寥
(
セキリョウ
)
に暮れて 負いたる背嚢に 我が
脊梁
(
セキリョウ
)
は ぎしりと鳴れり
0
旧
(
ふる
)
き夢
凝
(
こご
)
りたりける氷山は 死をもたらせり 直ちに避けよ
0
X
「波と風、実在すべし」
Y
「主観なき世界で 誰ぞ識るべしそれを」
0
喪ひし 家より見ゆる 大山の 肩戴けり 富士の小白嶺
0
寺山は 愛と云ひけり
Prévert
(
プレヴェール
)
は 死と云ひけり 桜桃の
核
(
たね
)
2
Apparition surprenante
(
アパリシオン シュプレノント
)
顔の無き天使 薔薇の小径 焼灼す
0
人繁げき 新宿西口派出所の 風の寒きに 鳩
頸
(
くび
)
竦
(
すく
)
む
0
故郷とも 知らぬ場所とも 呼ぶことのできぬ街目指す 箱根湯本行
0
しづかなる暮らし欲しまし 箱根山柴を刈りてそ生計立てなむ
0
潮の花
荒
(
すさ
)
ぶ
汀
(
みぎは
)
をひた走る 君と一緒に
朝
(
あした
)
来るまで
0
みづからの 言葉で世界を解釈し 組成し 疲弊していく友達
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財布、鍵、携帯、ハンケチ などといふ はづかしくなき 私の全て
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