Lime
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主に二つの海を行き来してます

春宵の artistic(芸術的)に照らされた 桜は斯くも、 artificiality(紛い物に見ゆ)
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今はまだ 立ち上がれない 窓の外 寛(くつろぐ)ぐ鴉(からす)に まだ居て欲しくて
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火照ってる指を 貴方に押し付けたい 焼き鏝(ごて)のように 記憶されるため
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Et vous, et moi. 貴方がいて、かつ私は何処へとも消ゆ 排他論理和
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Li nouviaus tens(あたらしいとき)  令月の風和み 吹き寄す岸に さゝら波立つ
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憂ひ患ふ こと無かりしが  首の根の やはらかき場所に 赤斑出たり
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xenon(きせのん)の 光は消えし 蒼鉛に 人が死にし 崖にしあれば
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タイム、セージ ローズマリーとタイム以て 「絶望せよ」と 我に手向けよ
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波止に寄す タグの軋みは お互いの労をねぎらう 小さなお喋り
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限りない 終わりに向かって 限りなく 正しく踏み抜く 七色の影
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紅き実の なれる木ぞ良し 南天に 千両、万両、常盤山査子(ときわさんざし)
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いやな奴、嫌われ者で、みそっかす  そういう人に 私はなりたい
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世知辛い 自分のために 襟に挿す スミレ買おうか 牧神の午後
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恋でなく 諦める人 またひとり  友人帳の 頁は少ない
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朋友の 祝言挙げし  桐箪笥 仕舞いて久しき 古典を思ふ
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衣服を見繕うことは 数多なる 可能性と見ゆ  眩暈起こしぬ
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苦い潮の 寄せる渚(なぎさ)に穴を掘る  何度も 波に 崩れて埋もれて
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君よ君、 真幸くあれよと 願ひつつ すべてと別れ 我は征くなり
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鮨詰めの電車の中で ひとしきり 声高き人に 耳を澄ませり
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月の裏 残した心は 知らぬ間に 地球照にて 暗く輝く
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戯れの様に 翔びけり つがいたる二羽の目白と 山茶花(さざんか)咲ける
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窓に松 鵯(ひよどり)叫ぶ 襟口に手を差し 暖をとりたる講師
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窓硝子 映してみたき 坦懐(たんかい)と 働く己(おれ)の エプロン姿
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寒椿 薄日も射さぬ 露地裏に 打ち捨てられし 赤きくず紙
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幾たびに 自分の駄目さを思ひ知る 脱ぎ捨てられる 蛹なりまし
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仰ぎ見る 人工衛星 あの空は まだ黄昏が 終わっていない
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霜夜(しもよ)にて 星のしじまに 沁み渡る Goldberg Variations(ゴールドベルグ・ヴァリエーションズ)
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神の樹に 成れる御方も 現世(うつしよ)の 風に惑へる 一葉(ひとは)なりけり
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朒を食む 衆生に欺瞞と云ふ使徒(ヒト)の 心のうちは 如何であるらむ
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喧騒の街も 暮らしの燈(ともしび)も 結び目得たり 初春(はつはる)の日に
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