Utakata
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宗近
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あまのじゃくのへそ曲がりです。
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我が棚の古き史を紐解きて7日きりたる締切憂う
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虚ろ気な師走の月に輝らされて過ぎゆく日々に地団駄を踏む
4
信濃なる 古道のもとに そびえ立つ 古知るらむ トチの大木
6
信濃路
(
しなのじ
)
の 神の御前
(
みまえ
)
に しゃがみ込み 古人
(
いにしえびと
)
の行き交うを見る
5
熟れてゆく梅の実鼻に近づけて夏の空気を肺に詰め込む
14
ただ一度の引用で救われたるや書き散らしたる論文ひとつ
7
原宿で子猫さがしの昼下がり浮世絵展で君を見つけつ
3
戦過ぎ夏は来にける原宿のすれ違う顔マスクなき人
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河津咲き 春の足跡 来にけるに 未だ溶けざる 心のしこり
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バラタナゴ 一足早い 桜色 春の陽射しに 光るプリズム
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幼き日祖母と食べたるパンケーキあの日の味を今も忘れず
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目玉焼き 焼かれた黄身を 眺めては 悔しく思う 我が身の歪さ
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まどろみて 夢に見ゆるは 天使に似たる あの子の横顔
1
辻に立ち庚申塔を拝みては心惑いし我が身を憂う
2
窓辺にて凍え弱りぬ蜜蜂に憂いおぼえてひとり春待つ
5
紅梅をめでし翌週雪降りて散りし白梅みるがごとし
4
初春の近き社の境内に高嶺の花の袖に梅咲く
1
梅の園白く匂える昼下がりはしゃぐおとめら春になるらむ
0
梅咲きて黄蝶舞いたる空の下居眠りしたるおのがブチ猫
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梅の花折りたる妹(いも)の頭には白き冠かけし青空
1
向き合いて 瞳の中の 合わせ鏡 無限に続け 君の中の僕
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はたとして 視線感じし 午前二時 寂しさ募らむ 我が家の人形
1
白猫の 背中をなでし ラピスラズリ 瞳の奥に 僕が微笑む。
1
おがくずの 下にうもれし かぶと虫 冬のあけがた かさかさ春待つ
1
ひだまりの 机の上の 桜貝 見れば海辺の きみを思いつ
3
純白の 花冠を 紡
(
つむ
)
ぐとき 記憶の中の きみが微笑
(
ほほえ
)
む
1
クソ食らえ コロナ禍向かい 吐き捨てし 返せ!返せよ!! 己
(
おの
)
が青春
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冬の昼 寒さのもとで 糸垂らす 孤独なれども しばし忘れて
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蠟梅の 甘き香りに 誘われて たわむれし午後 蜜蜂と我
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真夜中に 清く香れる 蠟梅を 気づき給えや 愛しきひとよ
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