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過ぎ去っていった日々への道しるべとして静かに咲く金木犀
8
早蕨
(
さわらび
)
は桜が咲けば摘む頃と父に従い山に 分け入る
3
砂丘越え父に付き行く日本海タモで捕らえし渡り
蟹
(
かに
)
の味
5
名月の光りを受けて旅客機は 北へと向かふ浦賀海峡
3
夜
(
よる
)
更
(
ふ
)
けて眠気がふわりと迫りくる 月夜に誘われコトっと眠る
9
窓を開け外の空気を感じ取る 残しておいた半袖を着る
13
ああ君が 懐かしい人に なる前に 好きだと言える 勇気が欲しい
11
行って来るよ欲しいものある うめ-もん そんなもんは狭き門
1
また一つ楽しみ増えてノミを研ぐ短冊かけを作ると決めて
7
世の中があまりに速く進むから 周回遅れの朝焼けの雲
9
行列の一番まえにこぎつけて最大級に恋する気持ち
5
真夜中へ錨をおろすよう本をひらく夢との境界線で
5
ほがらかに 私の空だ 晴れ晴れと 見ているはずさ 門出の一歩
15
初出勤 何もわからず やれるのか 深層心理 ワクワクのくせに
5
駅を出ると色いろな灯り 少し考えて縄のれんに入る
6
特養のはは指あげて怒りをり声出なければ意味の分からず
4
尾長の群れは編隊飛行 ギャーギャーと鳴きながら去っていった
2
特養の母われを見てにつこりと笑ひたりしが誰か覚えず
14
海は青く潮風が頬をかすめる 波の音が太古へと誘う
4
特養の母きげんよ良し声出ねど息子の名前くち開けて言ふ
10
独り飲む 薬か…酒か…眠れずに あと3時間で出勤だ
3
秋の夜を金木犀で締めくくれ迫る試験はそっと忘れて
10
「快適のおまかせ」なるは本当に 快適温度か リモコンに問ふ
6
突き刺さる引っかからない箸や棒 抜いて飯食い血肉を作る
3
1時間早く寝たらば 約2時間 ねこ早く目覚め ねこ母、苦笑
3
もう売らぬ サーターアンダーギー 再登場 パン屋の変心 きょうのラッキー /【CM】ヨークフーズ新レイソル店
7
としふりて あの死この死と みききして あたりはついた 子が無く ちがうか
3
返事がね 大丈夫です はい、いいえ どちらの意味か わからな過ぎる
7
山道に金木犀の香りありこの谷間にも人の住みけむ
5
いつもよりつれない君は
靄
(
もや
)
のなか夜の小路をリズムとあるく
2
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