Utakata
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鞘森天十里
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さやもり・あとり
猫と馬が好きです。
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一年を振り返りまた加速して歩む三月三十一日
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果てしない空へと枝から放れ舞うさよなら太陽深く潜る夜
0
さくら咲き散りて吹雪いて花筏兎角やまとの春ぞ麗し
0
ずっととは言わねど年に二度三度咲いてくれればいいのに 桜
2
教室
(
クラス
)
では息することもままならず最適解も判らずにいる
5
私
(
わたくし
)
のエンタルピーよ高くなれ熱きおもひよ伝はりたまへ
2
ベランダで鳥が
囀
(
さえず
)
るのをじっと窓辺で見つつ猫ナナッと鳴く
4
年なりにデジタル分野に詳しくも量子コンピュータなんか分かるかっての
2
屋久杉も花粉を飛ばすのだらうかと春の景色を想像し震ふ
2
川石に桜の花のかかりをり花筏から取り残されぬ
2
花下
(
はなした
)
の川の白鷺一閃に
嘴
(
くち
)
さし捕らう
銀
(
しろがね
)
の
魚
(
うお
)
5
花冷えの夜も心も
温
(
ぬく
)
かりし寄り添ひ
寝
(
い
)
ぬる猫のをるゆゑ
5
満開の桜の脇で満開の
馬酔木
(
あせび
)
房なり虫さへ寄らず
7
春雨に潤みて息もしやすかり花に水やるごときなるらし
3
弥生にて夏日なるとも吾が猫は眠れり吾に顔を乗せつつ
4
我が街に桜並木のあるゆゑに書を借りに行く道も浮き立つ
3
薄紅の桜並木に雲低く雨と
花弁
(
はなびら
)
ともに降るなり
4
花雨に木々の芽吹ぞ進みおり春の息吹の満ち満ち足りし
3
やはらかにうるほひ満たす春の雨地に降りそゝぎて恵みとなりなむ
3
天と地の
境
(
さかひ
)
に咲ける
桜花
(
さくらばな
)
霞みて自我も曖昧となり
7
西行がいまの桜を見たりなばいかが見るとや知る由もなし
4
啄
(
ついば
)
まれ落ちて踏まれて
桜花
(
さくらばな
)
土に
還
(
かへ
)
りてまた咲きたまへ
7
みづくきの岡に
聳
(
そび
)
ゆる
学舎
(
まなびや
)
の古びて時の流れぞ知るる
4
セーラー服のリボンが上手く結べずにまっすぐ飛べない蝶であった日
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「苦手なの乙女椿は完璧で」完璧主義者の君はそう言う
3
どんな
表情
(
かお
)
明日は見せてくれるかな遊び疲れて寝る元保護猫
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山村の荒れ田の中の里桜しづかに咲きてしづかに散りゆく
3
満開の枝垂れ桜に隠るごと命削りて老梅の咲く
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止まりをる桜の下のパトカーは花の開くを見守りたるか
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ホヒョコヒョと鶯鳴ける境内は日蓮宗なりホー、法華経
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