鞘森天十里
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さやもり・あとり | 猫と馬が好きです。

沈んでも墜ちても君は一等星私の中で永遠とわに輝く
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浮ついた気持ちで見やる花吹雪 散華の向こうに君はいますか
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はじまりは明るかりけり窓の外朝日の中に欅芽吹いて
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この木には赤き小花ぞ咲きたると思い起こさる春の小径ぞ
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街中はネオン渦巻き我らみな訴求の海に溺れゆく貝
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一年を振り返りまた加速して歩む三月三十一日
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果てしない空へと枝から放れ舞うさよなら太陽深く潜る夜
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さくら咲き散りて吹雪いて花筏兎角やまとの春ぞ麗し
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ずっととは言わねど年に二度三度咲いてくれればいいのに 桜
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教室クラスでは息することもままならず最適解も判らずにいる
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わたくしのエンタルピーよ高くなれ熱きおもひよ伝はりたまへ
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ベランダで鳥がさえずるのをじっと窓辺で見つつ猫ナナッと鳴く
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年なりにデジタル分野に詳しくも量子コンピュータなんか分かるかっての
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屋久杉も花粉を飛ばすのだらうかと春の景色を想像し震ふ
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川石に桜の花のかかりをり花筏から取り残されぬ
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花下はなしたの川の白鷺一閃にくちさし捕らうしろがねうお
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花冷えの夜も心もぬくかりし寄り添ひぬる猫のをるゆゑ
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満開の桜の脇で満開の馬酔木あせび房なり虫さへ寄らず
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春雨に潤みて息もしやすかり花に水やるごときなるらし
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弥生にて夏日なるとも吾が猫は眠れり吾に顔を乗せつつ
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我が街に桜並木のあるゆゑに書を借りに行く道も浮き立つ
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薄紅の桜並木に雲低く雨と花弁はなびらともに降るなり
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花雨に木々の芽吹ぞ進みおり春の息吹の満ち満ち足りし
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やはらかにうるほひ満たす春の雨地に降りそゝぎて恵みとなりなむ
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天と地のさかひに咲ける桜花さくらばな霞みて自我も曖昧となり
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西行がいまの桜を見たりなばいかが見るとや知る由もなし
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ついばまれ落ちて踏まれて桜花さくらばな土にかへりてまた咲きたまへ
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みづくきの岡にそびゆる学舎まなびやの古びて時の流れぞ知るる
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セーラー服のリボンが上手く結べずにまっすぐ飛べない蝶であった日
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「苦手なの乙女椿は完璧で」完璧主義者の君はそう言う
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