Utakata
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鞘森天十里
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さやもり・あとり | 猫と馬が好きです。
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どんな
表情
(
かお
)
明日は見せてくれるかな遊び疲れて寝る元保護猫
2
山村の荒れ田の中の里桜しづかに咲きてしづかに散りゆく
3
満開の枝垂れ桜に隠るごと命削りて老梅の咲く
5
止まりをる桜の下のパトカーは花の開くを見守りたるか
5
ホヒョコヒョと鶯鳴ける境内は日蓮宗なりホー、法華経
3
わが世をば思ふ
様
(
さま
)
にて生きたかり子といふものはなくてありなん
1
はたはたと花弁落ちたり木蓮の天が零せし慈雨に打たれて
1
潤む
瞳
(
め
)
と真一文字の唇の
三・一一
(
けふ
)
といふ日を背負ひし侍
1
地震
(
なゐ
)
ありて地図を取り出し見つめたるあの日の波を
如何
(
いかに
)
か忘れむ
3
あたたかい記憶の海に今はまだこのまま沈んでいたいだけなの
6
火に懸かり口
開
(
あ
)
けもがく
蜆
(
しじみ
)
らの悲鳴を湯の立つ音がかき消す
5
目の痒みくしゃみ鼻水鼻詰まり頭痛肌荒れ滅びよ杉よ
1
人魂の如く闇夜に浮かびしは
灯
(
ひ
)
の照らしたる白き木蓮
5
ロケットの発射準備の既視感の正体はそうヱヴァンゲリヲン
2
吾が肩に枕し眠る
愛
(
めぐ
)
き猫
腕
(
かひな
)
を伸ばし頬に触れくる
3
真冬日の猫の重みとぬくもりと布団の中でとろけたからだ
4
手綱持ち鞍に跨り鎧踏む
脛
(
はぎ
)
に感ずる愛しきみ駒
3
春雨のあとに洗車機
列
(
つら
)
なりてピカピカにしても傷は消えざり
2
ふよふよと花の枝先膨らみつ霞のたまご孵化まで半月
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