Utakata
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バルムクーヘン
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初心者どころか、古文や現代文をはじめとした国語全般がとにかく苦手です。
菜種梅雨
(
なたねつゆ
)
髪がうねる 一日も
花
(
君
)
に会える日 近づくならば
9
トンネルに入った瞬間 我ながらキラキラな目で気持ち悪かった
2
踏切の音が前より小さくて 一緒に聞く君そばにいないから
2
最寄駅 着くまでの車内に 会話はない 曇った窓に 行ってきます。と
3
巣立ち前 最後のごはんは 外食で おふくろの味 恋しくなるから
3
会釈すらいつもはしない退勤路「おかえりなさい」に目頭あつく
1
十センチ切った長さを伝えれば困った目の奥 笑ってほしいのに
3
髪なびく 帰り道にて たんぽぽと 流るる小川の 涼しき音色
4
春時雨
(
はるしぐれ
)
僕が寝るまで やまないで 屋根を楽器に
奏
(
かな
)
で続けて
15
気になって外させ奪った眼鏡ごし
あなたの裸顔
(
わたしの裸眼
)
はおそるべし
3
八時前 仕事の母より 先に出る 美容院への後ろ姿
1
陰鬱な気分から抜け出せない時に曇り空だと嬉しくなる
3
母校から大きな歌声 どうか君が小さな姿でそこにいますように
4
さわさわと春の風と木メロディー奏で枯葉の撤去者隠れてハモる
1
旅の中 慣れぬ布団で 腰痛め だべる家族で けっかおーらい
2
ひさびさに 遠くにおでかけ わくわくと 景色ぼやけて うとうとうつつ
1
夜更かしし悔しさリセットせむとせど朝寝にあらず ミルクあたため
3
ありがとう誠也の思いをたずさえて日本代表まずは一勝
1
味噌汁に 細かく刻んだ 春キャベツ 思い出の味 きみのみぞしる
4
春色の クッション抱きしめ 立てこもり 蟻さんお前はどこから来たのか
3
痒い目に 飛び込む
粉
(
こ
)
の先 窓開けて マスク外した 無敵かな
2