そぼ降る雨が連れてきた 濃鼠色(こいねずいろ)の鬱々を カフェオレで薄めおり
22
スマホ割れ 画面の小さき 黒点の 勢力広げ 闇に包まる
10
雨粒も 君の想いも 降り続く 秋の長雨 逢ふ日遠くて
15
夜なべして昼間に休む矛盾かな されど欠かせぬ愛犬(きみ)との昼寝
18
青空の向こうに眠る星たちは夜を待ちつつ何をか思わん
11
富有柿甘さの記憶里の庭 今は亡き木に思いをはせん
11
彩づきを待てずに枯れしモミジの葉 驟雨(しゅうう)に打たれ儚く散りゆき
22
合羽着て 麦わら帽子 雨の中 畑の帰り 誰にも会わず
5
「傘などのお忘れ物にご注意を」 マイクで告ぐ改札の駅員
24
一日を 大事に思い 日日並(かがな)べて がんばるあなたに  はなまるあげる
19
私のダム 今にも氾濫しそうなの 管理者あなた 早く流して
5
にくくう(肉球)の かたちの水跡 床に落つ 濡れたあしあと ねこのあしあと
22
片付いた つもりの資料 問い合わせ ひと月過ぎて まだ構えろと
5
今日こそは晴耕雨読したいけど眠気が勝りまさに病人
6
無理をして保有せし株下降気味 買えない株は右肩上がり
11
その先は修羅とは知らず星流る 赤く尾を曳き銀河の果てへ  
7
秋が降る紅い斜光を曳きながら 冬の匂ひを手繰り寄せつつ
8
「温帯も強い雨まだ降ります」と予報進路図もう消えたあと
14
初めての福銀アブリ残高は台風来ると予想の上か
5
夕焼けが一瞬にして幕おろす タイムラプスが暴く寂しさ
5
雨散歩デカいミミズが歩いてた傘もささずはお互いさまか
10
流れ星あなたの脳に飛びこんで悩んだあとに確変タイム
25
MAKANUTANEOIIZURUCHINOAYAMACHIOTARENIKATOWAMUTADANAGEKITSUTSU
1
「雨の日と月曜日は」が脳内で鳴り続けてる冷たい朝に
12
フィルターが いらぬと言われ アマゾンで 豆粕捨てる 手間にうんざり
5
さまざまを天秤にかけ言語化はできずギリギリ子は学校へ
11
コスモスの咲き続く果て西塔が姿現す薬師寺の道
10
窓の空 うすもやかかり 誰がため 歌を詠まむと メモを紐解き 君を偲びつ 
8
不幸せでないということが幸せで何も起こらぬ日々の有難さ
6
月曜の ぼたぼた雨に 憂ひてる  お狐様の  嫁入り待ち侘ぶ
11