老害と 呼ばれるものが 現実に 存在してる 高齢社会
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いろいろと ルールを作り 守っても 現実的に 使えないもの
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信念に 沿って生きてる 老人に 何を言っても 馬に念仏
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放っておけ 煩く吠える 老犬の 相手をしてる 暇はもうない
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饒舌な日記に一日いちじつ余白ありまた饒舌な日々の連綿
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愛のない 理屈をこねる 爺婆が ラスボスとして 行く手を阻む
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神さまのセトリに今日はありますか? 神さま的に何点ですか?
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目薬を 忘れる程に 気を取られ 悩んでみても 何も変わらず
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来てみれば不忍池は人盛り 花見は近所の桜がよろし
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月曜は仕事があるから日曜は休んでいたい土曜の堕胎
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風の中ヒラヒラと舞う言の葉の蝶をつかまえ模写して放つ
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幸せの閃光 桜の咲き満ちて 時の流れの儚さ知るや
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日を透かし煙る畑の吐息もれ宙にとけゆく朝靄ふかし
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なかよしで ねんねしていて めがさめて りゆう理由・わからず どつきあう ねこ
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なんとなく避けつづけてた俵万智メジャーの凄さ思い知る春
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キャベツさん だんだん値下がり198イチキュッパ ちと大きめにザクザク刻む
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明日には一緒に行けると言ったよね 点滴ふたつ 涙はひとつ
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早朝に ムクドリ達の 歌を聴く 清らかな声 心ほどける
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車窓からながむる空と桜花ずっしり重い鈍い灰色
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ときぐすり 効いたかどうか わからぬが まだしばらくは 処方要るなり
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「春だね」と互い呟く 降り注ぐまばゆい日差し温もりの中
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また今日も冒険できず定食の二番を頼む。できて日替わり
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片言のぶっきらぼうな接客と半チャーハンが大盛の店
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南国のラナイに座り 潮騒を聴きつつ 短歌詠む幸せよ
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外形的行為によって飾られたこころといふは私の絵画
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どこからか 一枚ひとひらの花びらが 舞い落ち 雨上がりの竿を飾り
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もうすこし話したい夜はあったかいココアで今日のきみを引き留める
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ご迷惑ご心配かけ済みません 不祥事の詫びどなたも同じ
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モノラルの左右のラジオの真ん中で歌っているよコーヒーミルが
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喫茶去と声かけたくもかけられず我に喫茶去、満開の花
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