目覚ましを かけずに寝覚め まどろみの 中にて見ゆる 君の夢
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あなたの前髪に少し嫉妬してる あたしより近いから
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文字たたき歌のリズムを探すとき雑音離れてこのとき真空
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短歌って猫派の人に向いてるの? どっちも起源は奈良時代?
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目の端で揺れるふわふわ見ないふり まだ六時だし天気悪いし
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山の端の ちっちゃな青空を めざして 雨を泳ぐよ くじら12 / ドライブBGM
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人生はこの雑踏をひとりゆくそんな気高な追物語ついものがたり
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会える日が週間予報に表示されカウントダウンにドキドキ止まらず
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泣きながら ご飯を食べた それだけで はなまるあげる 種まきのとき
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五七五生活のリズムに溶け込んで茶碗洗う時ため息の時
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アゲハ蝶 そつと止まってくれぬかと 指を差し出し あららザンネン(笑)
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はじめての落語に挑む夏祭り 弾けてろうあの子が来てる
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海も川も山もないの何一つないの此処には 嫌いじゃないの
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楽な時間とき  与え心を 揺らすより 楽しみ笑い わたしを咲かす
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静寂と冷たい本の香りから逃げて扉を開けてまた、夏。
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既読つくラインの通知、スマホ持つ手が攣りそうなほど待ち侘びる
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クネクネとうねる道筋その下の暗渠を思い共に流れる
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盆休み控へし 残暑の通勤 実家に待つ父母 思ひ浮かびて
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あと三日 息子帰省の予定あり 納戸と化した部屋の改装
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八棟の光り輝く夏雲の十一階の影深む街
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庭の端 茗荷がたんととれました 酢漬けにしよか 味噌で漬けよか
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エアコンの温度を25℃に下げたのにこの部屋暑いんですよ
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悩んでたことがなんだかちっぽけに見える日のあり 映画を観に行く
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移りゆく 車窓の景色を 眺めつつ そこで暮らして居る民思ふ
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背を向けた 名もなき過去と わたしごと 振り向きもせず 影だけ連れて
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神戸牛 アワビと鯛に 天ぷらも 豪華弁当 カップ麺恋し
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贅肉は贅沢な肉と書くのだからきっと私は大富豪
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雑草と言わせはしないツユクサの青さえ冴えと残る軒先
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肩書きの鎧を脱いだ夏のよる涼風すずかぜこころに身もまたかるし
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盆踊り 浴衣鮮やか 橋の下 ロックにのって 華麗な舞を
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