笹浦
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たまに息継ぎをしに来ます。

堰き止めた音を隠した喉奥に風穴をあけたい金曜日
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後悔のないよう生きる とりあえず生きていこうと思ってはいる
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静寂と冷たい本の香りから逃げて扉を開けてまた、夏。
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どうせなら苺しこたま食べたとかそんな理由で黄泉にいきたい
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清らかな心は何処にありますか 見りゃ分かんだろねえもんはねえ
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ふたつめの信号過ぎる寂しさに運転席を抱きしめて寝る
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コンビニの熱々チキン頬張って寒空歩く 今日は満月
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ティーポット宙舞う茶葉が沈みゆく この数分のための一日
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手の平をすり抜けてゆく青い鳥 いつでもここで帰りを待つよ
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来世では言葉を持たぬ化け物になりたい僕が詠う明日を
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しにたくて逃げた夜中の僕の手で美味いビールがしゅわしゅわと鳴く
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返事にも歌にもならぬ言葉たち集めて早し最上川とか
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君のいる部屋、君に揺る髪、君と二度寝する朝、君が好きだよ。
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アルバムのフォルダを開くたび会いに行くよあの日の君と江の島
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泣き暮れた二重瞼がいつもより綺麗な顔の私が憎い
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ファミレスのコーラ一杯飲み干して氷が落ちた底はプリズム
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四つ足の君の擬音は三拍子 焦らずにゆけ空彼方まで
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雨の午後心に巣食う君なんて微糖のミルクティーに溺れろ
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晩春に身も軽くなり桜木に「緑も似合う」なんて口説いて
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こんな日に限って電車は何事もなく駅に帰す僕を残して
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どんぐりを探し歩いていた君の世界に春が飛び込んだ今日
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日溜りに隠るあの日の僕が言う「愛など知らぬ」など偉そうに
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味噌汁を出汁からつくって飲んでみて、世界が少し愛しくなった。
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この幕を外せば最後、彼方まで。走っていける、そんな気がして。
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雨風に濡れ落ちてなお金木犀。香り伝うは「我ここに有り」
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風邪ひきの昼、テレビ窓通り過ぐ シロナガスクジラに似てる夜
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