新しく道を辿ってみたいよな 年甲斐もなくそんなことなく
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走りゆく 数字の流れに 身を任せ ラッキートリガーで 死なずに済んだ 
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傲慢を認む私に降る雪は四月を真冬に引き戻すはず
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師の遺す「歌削るとう苦悩」とは今に知る傲慢なりし四月
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青空と満開桜見てなくてまだ春は来ずそんな気もする
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高校の制服着れば背筋伸び幼年時代がふと遠のいた
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「普通だね」嘲笑混じりに言う君は、挫折を知らずに生きてきたのね
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社会には 権力の元 秩序あり 力の前に 膝を屈めん
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しあわせでいてほしいいてほしくない どちらもウソでどちらもほんと
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風に舞う 花びらの如 この命 散りて使命を 全うすべし
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桜散る 見事命を 尊びて 潔の良さに 拍手喝采
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年老いる 木にも桜が 咲くように 春という名の 命が欲しい
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あと少し あと一年か もう少し この状態で 続けばよいが
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人間を 猿の子孫と 教えれば やる気も出ない 虚しい限り
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ねこたちは はしりまわるよ ねんねまえ 「ばとる」とかして えねるぎー・しょうひ
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どこまでも わかちゃいない 大人らに 関わらぬよう うまくやんなよ
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話しては いけないなんて 言われたら そりゃあ怒るは ひどい大人ら
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本棚を 整理してみた それだけで 風の通りも 変わる春の日
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君の名を 再び呼べる 幸せを 心に刻む 今はそれだけ
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失った ものが手元に 戻る時 愛は深まり 思慮深くなり
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今日届く予定の荷物が今届く九時半に思うご苦労様と
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生まれてもないのに丼に乗せられて親子だなんて人間は言う
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いつからかなめても味がしなくってあなたの傷が癒えたと知った
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見物をしていたはずが気づいたら名を馳せていた加害者として
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背を泳ぐ星を見せてはわらうひと涙でなぞる夢の輪郭
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うっすらと侮蔑してるよ、カラオケの選曲あるいはまっすぐすぎる目
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恋人は抽選販売 トレンドを埋めつくす#譲渡#交換#定価
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目の前の未来だけを拾ったら置き去りだったわたしの気持ち
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生前の祖母が 寝床で 語る夜 わたしの知らぬ 祖父の話を
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「せぬ」ことをむしろ平叙とする君にいったい何がそれをさせたの
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