君の背が 小さく見えて あと何回 一緒に歩ける ふと思う午後
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弾丸を 撃ち込むように 飛行機本命を 連写し続け ガチマニアたち
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その人の 歌ぽっかりと消えてから 知る うたかたの 刹那きご縁
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この国の宝は何かと問うテスト答えに悩むか憲法記念日
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北の空北極星も遠慮ぎみ夏の星座は密かに準備
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薄暮れの東の空に上りくるフラワームーンは大気のひかり
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歌のみの「屋根より高い」空見上げぼくの戸口の小さきのぼり
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山歩き躊躇ためらひ覚ゆとしとなり熊鈴今や窓際オブジェ
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未明から 唸りを上げるもがり笛 季違いなれど今朝に相応し 
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混み混みの 揺れる電車で愉しげに 宿題始める一年生
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沈む村ダムに涙が溜まってく雨は潤す豊かな街を
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庭の木は 街の木々より しなりたる イチローさんの 打撃のように
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万物は 望みし時に 過ぎ去りて 蓄えたるは 皮下脂肪なり
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明け方に見る夢すべてあやつれたら 「今日」という日が晴れやかになる
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フォーカスのチャンスうかがうパパラッチここぞとばかりに被写体に懸け
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バカ野郎 危害加えて 何もなし ハンマー男 出直し願う (※)福生市の事件
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疾風を 二階で聞けば 甚だし 下に降りれば 強き風なり
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雫跳ね 心に戻る 光たち
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皐月雨 匂い立ちたる 土の香よ
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風薫る 八十八夜 緑吸う
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右肩と 左肩とが 相容れず 引いてしまった 押せばいいのに
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やさしいあなたとおしまいのにおい ごめんなさい、想いは仕舞うから
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臥せる部屋 変わる温度、息湿気 少し軽くなる その暖かさ
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矢は降れど枝矢つる矢は的外れ鋭き弧を描く一矢いっしや何処
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若い子が世に出るのって良いねって言ったあんたもロックンローラー
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感受性強い自分vs鈍感な世界で生きるのは恥ずかしいよ
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おっと来たスリーホーマーだぜめちゃヤベー宗さんスゲー世界の誇り 
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内省に 落とす微熱が 芯の地へ 沁みて芽吹きの 在りし乞う我れ
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このたびは つつがなかれと 住吉の 満てりぬ月の 力添ふかな
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水溜まり パシャッと踏んで 僕たちが 残す記憶の 写真は一つ 
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