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二週間買い忘れたる紅茶オレ バターロールとほっと一息
27
富士の雪 解けて流るる柿田川 聴こえるは鳥の囀り水の音
13
兎よりバカな狸は死ねばいい亀に抜かれる兎と一緒に
8
来し方
(
こしかた
)
を 父が嬉々とし 少し語る 腰肩の痛み 忘れた風で
6
趣味かも スーパー巡り ざわつきに まぎれて見つける 現代のかたち
12
マスクから出てる部分を武装してマスクの中で本音を叫ぶ
24
外出の
覆面姿
(
ふくめんすがた
)
も 怪しまれず済む現代に 何かおかしき
14
葉桜になってしまった雨の朝 そのサイクルにおれも入れてよ
4
寂しさが潜む心も
洗濯物
(
ほしもの
)
も 今日は皐月の風に委ねて
32
これは愛
空
(
から
)
の鳥かご飛び込んで羽をもがれたヒバリの笑う
5
「そんなに仕事仕事って言うなら仕事になっちゃえばいい」と犬が
10
快晴の五月の空は突き抜けて介護の日々を少し忘れる
25
甲斐もなく三方が原の
戦
(
いくさ
)
にて漏らしにけりなあはれ家康
7
遥かなるみどりの山並みに 忽然と
現
(
あらわ
)
る富士の白さ際立ち /車窓より
14
不安さをまぎらすために見てたのに最下位の日に再会と知る
4
朝風に末の身姿思はれば宙に舞ひたる塵と還りぬ
15
けふもまた戯れし歌世に憚れば 憂き世を嘆き浮き世に遊び
10
細石
(
さざれいし
)
打つかの雨に
晒
(
さら
)
されて
緑
(
みどり
)
輝き濃く固まれり
26
ラベンダーへ羽音響かす蜜蜂の 思わざらめや天寿の時を
29
馴れ合いと思われ痛みの傷深く去る人恋ふる哀し晴れ風
30
七十四歳
(
ななじゅうし
)
未だ試験の悪夢見ゆ 紅蓮の炎 埋み火なりと
16
人間の 表情見せる ボス猫は 人間をおっきな 猫と思てるらし
13
過ぎにける月日を忍び藤浪のまつはる思ひ沈めもぞする
14
もう見ない屋根より高い鯉のぼり今は河原で遊んでるらし
28
五月晴れ 檸檬の花が 香る朝 洗濯物を 風になびかせ
32
この想い独りよがりの歌に乗せ夜明けの空に捨ててしまおう
29
神様が どうしてこの星 作ったか 知らないままで 朝 ありがたし
34
風薫る 朝にふらりとローカル線 車窓流れる空と海眩し
20
人が人会いにゆくとき残される白い高鳴りあおぞら分ける
4
空港が 混雑してる 映像に この時世との 乖離を覚ゆ
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