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宵深く寝付けぬ吾子に アカシヤのしろがねの蜜 ひと匙の夜
9
この声が 届いたことに 驚いた 歌に寄り添う ハート見つめて
5
縁側に腰かけ緑茶すすりつつボリボリかじる雷鳥の里
3
虫の音が響かない街に暮らす君 お元気ですか眠れてますか
3
ひとりかけふたりかけする町会のあしたをおもふ シオカラトンボ
11
影の濃い午後のあぜ道一心地秋を待たるる田は黄金色
7
低脂肪ミルクを選ぶ指先にささくれがある 自分を愛す
3
幻想の
(
イリュージョン
)
白の結晶
(
ダイヤモンドダスト
)
連なりて
(
コネクション
)
半身に纏う
(
アーマードギア
)
雪の怪物
(
アイスモンスター
)
4
黒土のグラウンド駆く青空は 遙か世界に羽ばたける道
2
荒野めく 工事現場に 砂塵舞う 草転がれば 面白きかな
5
あの時は 言い過ぎたよね 母ちゃん 日記のなかで 知ってごめんね
8
喧騒と日差しより 耳と目を塞ぎ 夜長を待ちて眠る鈴虫
24
深淵の鳥籠囚われ泣いていた。月の翼は、渡れない舟。
3
どこからか見つけてきたトタン屋根の下 僕らせーので罪を犯した /ローマ人の手紙1章26~27節
4
「残す派です。ケーキの苺は最後まで。」 最後が苦いと知っていてなお
6
knowとかknifeみたいな出さぬ音 綴られたままの僕らのさよなら
6
透明な傘をください雨の日に ビニール越しでは赦された恋
7
「今夜は月が綺麗ですね」なに言ってん おまえが一番綺麗なんだわ
6
かぜがふく丘の上で花冠 言わないことを愛としたあの日
9
助動詞を古文の時間に復習しこんな感じのやつ
なりけり
(
だったなあ
)
5
腹のたしにならぬ短歌に日々興じ平和な国に老いを楽しむ
15
穭田の 力王足袋の 看板は 何処なりけむ 宿に荷を解く
10
検察がやくざのごとく猛る世に『権利のための闘争』を読む /2026年8月24日大阪地検特捜部暴言検事第3回公判
7
徒に過ぎく刻の虚しさに ひとり見上ぐる秋の夜の月
5
音の無い水平線は青に溶け子連れ自転車水辺に映える
6
「遅くない」齢七十みそさざゐ 地図なき空へ羽を広げて
4
ぜんりょく
(
全力
)
で ごっつんこして 母起こす ねこのゴハンは なによりだいじ/早朝
25
指さしで何度見たとて知らぬ名と知らぬ歌なり
燠火
(
おきび
)
弱まる
16
モーニング 次はどこへと
会話
(
おしゃべり
)
弾む 笑顔のシニア
幼子
(
おさなご
)
の
眼
(
め
)
で
10
完全な心の一致あるのやら今のところは至らぬわたし
5
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