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一日は 長く短く 人の世は 欲しい時には 手に入らずに
11
蝉のごと命の限り生き眠る土で花への肥となれば良き
18
まだ慣れぬ 季節が変わる この時期の 寒さはとくなや
6
奥山に鹿の声して分け入れば木立の中に姿は見えず
8
「家を買え」「鼻をいじれ」と囃すのに 短歌を詠めとは言わぬアルゴリズム
4
手を握る 事をするより深い愛 貴方に会って初めて知った
7
まどろむ私の目の端を走るダリアは感性の愛
6
今晩は 妻はお出かけ おるすばん お夕飯買う 業務スーパー
4
湯上がりの「降ってますか?」の常連に 「まだ降ってますよ」と一見の吾
14
雨の日のリフレクションが眩しくて 涙で滲むテールランプ
9
夕時雨 祭りの後の公園に 寂しくなびく万国の旗
12
雨音を聞きつ苦手な針仕事サイズの合わぬ服の直しを
31
今日だってぼくは呼吸をしている。たとえ誰も見てくれなくても。
8
焼酎のお湯割りうまい涼しさでこれが普通の十月下旬
9
あまりにも規則正しくトゲクサが咲いていたから立ち竦んでた
6
泣く時は下を向いてねまっしろの上靴がただそこにあるので
7
薄雲の紗のかかりたる月を見る川瀬巴水の版画のような
12
愛想無し 言われ続けて幾星霜 されど貴女に 現在
(
いま
)
は笑顔を
7
きみ知らぬ街並み今は静かなるシャッター通りきらきらな風
25
繰り返し天気予報を見し夫とタイヤ交換今日と決めたり
25
野良猫が ちょっと進んで 振り返る 俺はこれから 床屋に行くよ
14
いつかまた自分の足で歩くため 君の手は取らない 今はまだ、ね。
9
『研修医充足率ゼロの弘前大』驚愕の見出しに母校を憂ふ
6
夕まぐれ 山の端おぼろ 薄かすみの 闇を惜しむに 月さやかなり
9
ドキドキの人間ドックで5本分血液一気に採られびっくり
29
水もなく 息も絶え絶え 荒野には 人の数だけ 柩がありぬ
15
血も涙もあるのにどうして君の体こんなに冷たいんだろ
6
見上げれば 錦の華の降るごとし 秋の花火に月も見惚れて
19
愛らしき無垢な赤子の「へっくしゅん!」 仕事の疲れ一気に飛びぬ /孫動画
25
電話だけでお別れなんてほっとした 国語が「3」の僕ちゃん、手紙は(ほのぼの昭和短歌)
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