今日が来た春眠覚めて眉重く牛乳パック傾けて飲む
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短歌咲く 場所を探して いたところ 居心地のよい 此処に辿り着く  
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「動けない」 「お金もないよ」 有事とは 人の暮らしを 顕わにしたり
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花壇の 白い水仙 三色の チューリップに 主役奪われ
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去る子らに光りを願う心さへ凍てつくままに寒風を聞く
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残雪の庭にはあれど日向にはすでに福寿草一輪あらはる
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悲しみて戦地の鳥は見るだろか そこで傷つく大地と人を
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求めても求めてもまた求めても与えようとせぬ君のプライド
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直向きに ただ直向きに歩みきて 悔いなき人生ひとよ吾は生きらん
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街灯に浮かぶ枯れ木を眺めては 生命力の強さを感じる 
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ミサイルはミサの頭上に降り注ぐ葡萄酒の血を拭う間もなく
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淡々と ただ淡々と 続けてる やりたい事を ただ淡々と
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残命は 日々為すことの 帰結点 もやもや払い ぼちぼち行こか ※ゆっくりカタツムリ
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怒りより 笑う事より 落涙す 湧いて出てくる 生きる欲動
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一円の価値を決めちゃう権力も自分の家計を知るのだろうか
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東京の家賃を見れば怖気づき今の生活続けと願う
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東京へ行ぐだの歌詞は盛ってない田舎者なる私が言うわ
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うたた寝の 千切れる意識で 歌を練る 眠りの淵での チキンレース
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ズキズキと 忍び寄る棘 増す痛み 足を引きずり 帰路を急いで
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三月は 環境変わる タイミング 新生活も 今との別れ
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愛なんてまだ分からないけど 一生を共にする覚悟はできた
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仕方なく今日ドラ焼きを二個食べた賞味期限を過ぎていたから/昨日だった
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何者になれずとも 君だけのお嫁さんに なれたらそれで
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降り続く雪はおおかた上がったか深夜の窓からそおっと覗く
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学び舎の師の声に舞う花の雨 友と別れを暫し惜しむらむ
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指先にひとつほのかな暖かはアルカロイドに香る朝靄
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重ねても重ねても目に見えないまま夜の途中でゆらぐ約束
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真夜中に歯みがき粉切れて、ものすごい勢いで口をすすいでる顔。
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3月11日さんいちいち 被災時刻を前後して ヘリコプターが多数行き交う / 頭上近く
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朝方の夢に追われて庭に出ず 一叢ひとむらの水仙ありて呼吸いきととのひぬ
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