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目薬を
注
(
さ
)
してぼやけた街の灯とスマホの光はどちらが遥か
0
秋空の青と物干し竿の青どちらが青いか比べて背伸び
1
サークルのトレーナー君に着せた日と同じ寒さの鴨川の秋
1
想像していたよりもずっと透明な裸足 花というより焼き物の白
3
あの空気が好きだっただけ だって俺タバコ吸えないし酒飲めないし
4
まだ痛む
1.2
ミリの致命傷きみはとどめをさしてくれない
2
私たち魚に生まれ変わっても海に溺れる魚になりそう
1
夜の秋こんな気持ちはもういいよ青の侵攻、脈打つ米噛み
1
真っ白な スケジュール表 ああ今は 夢見ることすら 許されないのか
3
すれ違う男女が遠い。地球外生命体だ、私はきっと。
4
なおらない寝癖を冴えたアンテナにして聞く弾む秋の足音
9
水羊羹 青年の顔 赤くして食べぬ
1
シナモンのかおる朝にも限界があるって知った 一日二錠
3
泣きながら別れを告げる君の声 それを支えるスマホスタンド
2
山上の
社
(
やしろ
)
を照らす月光は吾の子どもの心の
子守唄
(
ララバイ
)
3
ねたふりをしている耳にかぜの音われの内なるこどもふるはす
2
死は作品ではないはずだ文字列で存在をかき消してから死ね
1
ぼくたちの出番だ空でほのぼのと秋の行進するひつじ雲
6
此岸から見えぬ彼岸の想い人ふと追憶の君の声かな
1
なんかもう在宅と株とマンションで雑に稼いで猫と生きたい
2
朧月夜に 怪盗二十面相の 影が映るよ
1
弁当のレギュラー会議の時間です。(フキは覚悟を決めていました)
3
下腹部を研いだ刃で貫かれ 「溺死する前に抜いて下さる?」
0
直立も出来ない程の酔の果て 朝はまた来る仕事に行こう
1
すりきれてすりきれて干割れた自信せめて自分に赦されたいよ
2
本体はここではなくて文字列の間にあると言い切れるなら
1
「ていねいな暮らし
(笑)
」と笑う人たちはどうせ救ってくれるわけない
1
にぎった手が きみだとわかる こんなにも さっきもちゃんと消毒したのに
1
エアコンは口から涎を滴らせ極地の息吐く
獣
(
けだもの
)
となる
0
失ったひかりと共に名を変えて月は見えなくなったって月
7
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