Utakata
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怜梨欠
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ときなしかけるです。下戸です
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たましいの質からきっと違うのだ逃げとして来世へ徳をつむ
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旅先で生きる理由を性懲りもなく勘違いして生きていく
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静止画に走るノイズのような凪、瀬戸内海の青緑いろ
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床が実は天井だったらいいのにな。いたいのいたいの、とんでいけ
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早く僕は真人間にならなければ居なくなるための努力をする
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土砂降りの雨がそこらの雑草を片っ端からスズランにする
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鉄骨で囲われたゴミステーションと僕の家の外れた網戸
7
嬉しかった言葉をみっともなくなぞる深夜、鈍行、山手線。
5
夏至の午後六時に外に出て歩く茹だる日差しの残り香をすう
8
世界中の猫の幸せ祈る人、信用できない。だってこないだ、
5
午後十時ジャングルジムに腰かけて遠くの電車が忍び寄るおと
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夜遅くにしか近くを通らないから潰れたも同然の店
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ごみくずと思われたくない穏やかに生きたいその二つだけでいい
5
勝色の空に組み敷かれたままで光を
睨
(
ね
)
めて歩く負け犬
5
心理的瑕疵で片付く業界で自殺志願者として生きてく
4
髪を切り世界の全てを手に入れた気がしただけの二十三秒
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人生の問二で早くもつまずいてただ俯いてペンを置いて、
5
その言葉に何一つ嘘は無いと信じて生きていけたら、もっと、
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これ以上壊れるものなど何もないはずなのに踏み砕かれる日々
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何からもシラフで生きていくのには朝陽の味が苦すぎるせかい
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暗がりのなかスライムのASMRと米を研ぐ音まじる
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膝を突き天を仰いだ背後から
黄金
(
こがね
)
が散って影を
曝
(
あば
)
く
陽
(
ひ
)
1
ステージライト、マスクに反射して。一糸乱れぬサイリウムだった。
1
人生の汚点で線を象って道を作って、泥にまみれて
1
真夜中にしおりを挟まずに寝たつづきを探る、こうして生きてる
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前髪を切った分だけ瞬きに雨粒さむく滴り落ちる
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いつだって嫌われる日が来ることをつゆも疑わずに砂を噛む
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滝行を熱いシャワーで毎夜する赦されたいと指を組んでは
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五月晴れには程遠い散歩道つつじの色に慰むる昼
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粛々と来週分の処方せん装填していく祈りを込めて
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