怜梨珀夜    フォロー 4 フォロワー 4 投稿数 75

ときなしはくやです。下戸です

いつだって嫌われる日が来ることをつゆも疑わずに砂を噛む 

滝行を熱いシャワーで毎夜する赦されたいと指を組んでは 

五月晴れには程遠い散歩道つつじの色に慰むる昼 

粛々と来週分の処方せん装填していく祈りを込めて 

背中に刺さった無数の後ろ指、鉤爪になってもう抜けない 

ぬるま湯に浸った真綿に潰されるここに君がいてほしかった 

君と一緒に食べようと買ったチョコ無機質な鉄扉の間から通す 

躊躇なく今日も眉毛を抜いていくレールからはみ出たのを選んで 

一歩目の地面がどうも薄氷に見えて踏み出すのが怖い道 

起き抜けのうす暗いなか白湯を飲む幕明けまでの時間稼ぎに 

僕は不要、いや、そうじゃない、でも……そんなことばかり繰り返している 

首吊りの縄のおかげでかろうじて潰えることなく息をしている 

年賀状出す道すじに南天の赤突き刺さり風の吹く夕 

街灯に置いてけぼりの子供靴ごく精巧な花びらの白 

間違えて開くAIに愛してと打つ程度には疲れている 

別れ際に持たされた紙袋の重さはそのまま罪の重さ 

まだ少し冷えるからもう一枚、もう一枚と重ねていくふゆ 

みなさんどうか幸せに、来世では誰か選んでくれますように 

何回も、幾度、幾度と間違えて、それでもこの愛だけは正しい 

先人の手垢まみれの薄氷の裏切りに怯え踏みゆく日々 

今日もまた僕はだめだと泣く夜のタオルケットのそのやわらかさ 

どうしても水に惹かれるたちなので夜のどぶすら綺麗にみえる 

足湯くらいなら用意できるかもここ最近に流した涙で 

「あの雲さ、うんこみたいだよな」白いんだからソフトクリームと言え 

夜の秋こんな気持ちはもういいよ青の侵攻、脈打つ米噛み 

なんかもう在宅と株とマンションで雑に稼いで猫と生きたい 

すりきれてすりきれて干割れた自信せめて自分に赦されたいよ 

「ていねいな暮らし(笑)」と笑う人たちはどうせ救ってくれるわけない 

日に透けるすすきに白く風吹きて水無滝の川ぞ流るる 

寄せては返すカーテンにモビールの音近づいてまた遠ざかる