Utakata
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しろの
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なんかいいな、でいいよね
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綿毛には意志があるかもしれないね バターサンドは手から零れる
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なんだっけあの野菜ほら、みどりのさ、ロールキャベツに巻いてあるやつ
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ぴぴーって改札前で止まる人 許せるだけの余裕が欲しい
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「100円で助かるいのち」一瞥し
靄
(
もや
)
を詠むなら握れよ硬貨
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電線をパチンと切って一生の罪を背負って生きる選択
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歩道橋 車輪のフリして登る坂 人に戻れば階段の端を
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コンビニでグミを買ってるその隙に雨はやんだし誰かが死んだ
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千年後 化石のきみも変わらない 彼らはきっとたんぽぽと呼ぶ
4
百円の皿に乗ってるわたしの手 引いて目を見て「好き」という人
2
詩
(
うた
)
のない歌が聴きたい もうなにも入る隙ない ただ息を吐く
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単純な二択はいつも外しちゃう私の横にあなたがいるの
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切れ端の証明写真を貼り付けて「生きたいから」と書きなぐる夜
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俯いている青年の睫毛見て息を飲む朝、許されたい朝
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帰り道 僅かばかりの恥じらいで折られてしまう葱の気持ちは
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緊急で停車をしてる車内にて溜息を聞かぬようイヤホン
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綺麗だとなぞってくれた手の甲に油がはねる、長袖の夏
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ごみ箱にすら入れない塊の名前も行方も誰も知らない
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またひとつさよならをして豆乳を飲んだけれどもまだ苦かった
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フロイトもユングも知らない夢のなか 君と出会って得意に笑う
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布団にて「わたしの愛は三角でぼくのは四角」とか話せたら
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きみの青はわたしの緑 でもいいの 横断歩道は一緒に渡ろ
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コーヒーが冷めゆく痛みに耐えられず氷を入れるぬるい悲しみ
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予報より暑かった日のコートってやけに重くて、私に似てる。
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満員で空いてる席には透明の爆弾がある、空気を読むの。
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かの昔、駆け出したはず。人生は 非等速直線運動
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パラパラと糸がほつれるモンブラン、幸せが終わる音はこれだった
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ひとが言う「誰かに似てる」が集まって、私は誰かになっていくの
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大股で線路を歩く 童心に帰りきれない タイトスカート
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生きたくて 紡いだ言葉 過ぎてった タクシーに託し 小道を歩く
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いいね「1」社交辞令のタップならないよりマシな「0」の底上げ
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