Utakata
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ほぼ日記に近いです。
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飼い犬の瞳に映る我の目は濁っているのかそうでないのか
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対流する味噌汁の味噌の粒々に我が身を委ねて見たいと思う
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子供の頃見ていたアニメがR13 時代は全てにカバーを掛ける
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ハロウィンの仮装行列よりもなお賑やかに選挙カーはゆく
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ふと思い出した遠くのあの人はもう投票に行っただろうか
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もう顔も忘れてしまったあの人の纏った香りで話しかける君
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唇をすぼめて
生命
(
いのち
)
を吸い込んで舌をくすぐる光の粒子
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イヤホンが壊れて聞こえぬ左側 君の声まで奪われたようで
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弱ってるふりすれば本当に弱るから何ともない顔をする
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早生の蜜柑の皮を破って香り満つ 今から私は生まれ変わって
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炭酸水の泡に生まれ変わってはじけて消えたい秋の静けさ
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目薬を
注
(
さ
)
してぼやけた街の灯とスマホの光はどちらが遥か
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秋空の青と物干し竿の青どちらが青いか比べて背伸び
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直立も出来ない程の酔の果て 朝はまた来る仕事に行こう
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横着し箸で手繰ったスパゲッティ 唐辛子でむせ独り汗かく
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名月も過ぎて欠けたる今日の月 雲に隠れて涙を降らす
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水割りと思って呷ったストレートの味にも似てる今日の別れは
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寝てる間に掻きすぎた背の虫刺され化膿止めを塗り秋は深まる
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そこにあるLEDの照明はたまに見上げる月よりも
明
(
あか
)
く
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これまでも捨ててきたものを捨てようとしても捨てきれず口を尖らす
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己が身の我が儘で遠ざけた人恋しがりただ虫の音は遥か
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この世界の主人公は自分ではなかったと思うLINEのやり取り
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自意識を膨らましたり日曜日スマートフォンに我を閉じ込む
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LEDの光は少し強すぎて閉じた瞼の奥行き深し
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気怠さはワクチン接種のせいである誰に聴かせる言い訳でもなく
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稲刈りで飛んだ花粉でアレルギー 故郷の土地に嫌われた気がして
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旧友と会って交わすはワクチンと明日の天気と白髪の話
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冷凍のうどんをレンジで温めて冷水で締めて啜って溜息
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あの頃と変わらぬ君を夢に見て声もかけずに朝日を拝む
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いつもより冴えた頭で見る夢の彩りや如何 たまの休肝日
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