Utakata
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ほぼ日記に近いです。
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君の好きな映画の続編を観に行こうと言えぬコロナ禍の夜
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酔眼に躍る麒麟の凛々しさよ 明日は月曜 背伸びをしてみる
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コーヒーの色に最も近い黒 何かと探し秋の夜は過ぐ
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籠の目を捉えてしばし考えるお前は何を見ているのかと
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最近まで涼しげで良いと思った水色に肌寒さを感ずる
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カニカマを割いてマヨネーズと和えて
三筋
(
みすじ
)
つまんでハイボールを飲む
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ポキポキと前歯で砕く枝豆に思い出さるる盆の夕暮れ
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換気扇止めて気付いたコオロギと鈴虫と冷蔵庫の音
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昼飯のカレーで焼けた上顎を霜の降りたるウイスキーで焼く
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長袖を着てはわざわざたくし上げ手首に感ずる秋の空気よ
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虫刺され眺め今夏を振り仰ぎ おぼろな記憶にコオロギの
声
(
ね
)
遠く
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ラーメンの脂に映える照明の明るさにふと天井仰ぐ
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への字口マスクに隠しアクリルの彼方に響く嫌味に相槌
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回覧のコピー紙に捺す朱の判に生きた証の残るだろうか
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