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紫陽花の淡き色味に我が恋を重ねて思ふ君の虹彩
10
汗かいて必死になって探したがついぞ出て来ぬ取った杵柄
21
いとせめてかなしき時は玉の緒の長き夜の夢絶つを知らなく
9
庭付きも 空き家となりて 灯りなし 茂りたる樹は 二階を超えて
21
粉々な 最後の方の グラノーラ ちょっとがっかり あたしににてる
6
愛しさと離れがたさの糸で織る白いベールはまっすぐおりて
4
それぞれに違う形の蒙古斑検診台にずらりと並ぶ
12
朝露の光る
一瞬
(
ひととき
)
はさみ入れ目覚めの庭にひろがる紫
4
四・五日で 十五度違う 温度差が 数度押し寄せ 言葉失う
11
使わずに寝かした義歯を入れてみる当たらない歯が何故だか痛い
17
いつからかほったらかしの腕時計動いちゃいるが8日前日/何ヶ月?
15
愛らしき赤子の世話に日々が過ぎ月も半ばと苗見て気づく
19
よくぞ君惚れてくれたね俺の歌夢のままでももう離さない
8
この俺を釣り上げたんだ君の歌針も無いのにもう戻れない
9
じめじめのメランコリイを脱するに食べる激辛飲むはウオツカ
4
モカポット使っては淹れるモカコーヒーAIに聞くモカとモカとの/違い
13
恥ずかしい そう思うことが 恥ずかしい 俺の半分 恥層できてる
4
長生きをしたというより しすぎたか 駅の階段 杖によろめく
19
二人目の 人にもはやう 追い越され 夾竹桃の 咲く道を行く
17
人づてに 居眠りがちと 聞きしより ほどなく倒れ 篤き御病(みやまひ)
11
車窓越し 遠目より 紫陽花満開 色とりどりに ドロップの如
27
無理だろう 価格髙めに 札入れて まさか落札 これが入札
20
気がつけばお昼だっちゅう机から何を呑気に外眺めてる
9
水無月の寒きの雨に芽を開くミニ向日葵へ胸も萌ゆ朝
19
地底から蘇りつつある軍手 目には入れど拾われぬまま
6
朝五時に メール処理する オフィスにて ホットコーヒー 心に染みて
18
がせネタは 顔を合わせず 増殖し 声を届けず 拡がっていく
13
寒き朝ミニ向日葵の開く芽に微笑み一つ胸へ陽を抱く
18
チャラにする社会保険料ため息の息つぎ作れば息つぎの分
16
紙一枚 あればその上 のりたいの ふしぎなふしぎな ねこの
しゅうせい
(
習性
)
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