自覚なき遠慮と卑下の癖を知る指摘されずに今日まで暮らし
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浮世なるまことを問へば不条理も じつなる闇夜に月と隠れし
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白鳥のやうに美しい言の葉を残し飛びゆく人の温もり/お帰りをお待ちしています麻ださま
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強引に ちりも淀みも流し去り 新たな季節呼ぶ春の嵐メイストーム
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愉しみて短歌うたよみ心救わるる「いいね」つけるも もらうも癒し
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月はじめ 想いあらたに 動き出す 予定ある日の 雨の朝でも
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生成の過程つぶさに老いし顔 数多のシミの星状図のごと
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露天の湯 楓の新葉風に揺れつばめのやうに空に舞いけり
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連休に水を差す雨こいのぼり出せぬメーデー子はまだ起きず
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水瓶の水を分け合う民として近江にありし工場研修
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雨ばかり降り続く春 外つ国の戦なげいて空が泣くのか
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チビ猫は あたらしたてむき おつめとぎ 使えるよになり れべるあっぷよ
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配慮して気遣い保ち合う中の本音はここにとAiの示唆
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八時半白衣に変わり列をなす雨降る朝の工場の敷地
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屋根を打つ雨音繁し鬱々とぬめって光る長尺トタン
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幼き日の孫動画見る かたはらの眼差し見れば 子も親なりぬ
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ベッドカバー シワの隙間が 絡みつく 意識混濁 雨の音だけ
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心より 信頼できる 友にのみ 打ち明けらるる 我が秘め事は
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枕元ソーダを置けばプチプチと夜中に目覚め喝入れて寝る/?
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寂しさを 帯びためたる  朝迎へ  冷たい雨落つ  皐月初めの日
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公害の原点忘れてるような水俣病寒すぎる
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婆さんはボケ、爺さんは寝たきりで介護嫌った嫁家出した
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山にふるうどを好める山羊を見てめみきや古への人
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我思う 嵐のように 素直になれば 晴れ晴れとした 静けさきたり
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駅前の バレエ姿の 彫像の ポーズを真似て よろめくおさな子
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かお皐月さつきの空に遅桜人目もあらでひとり散り失す
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勤労の祭典が来たる 奴隷ではなくひとりの人として生きたるか
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春雷をファンファーレとし皐月来る ひと月の幸うた友にあれ
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麗らかな 陽光満ちし菜園に 春を告げたる葱坊主かな 
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山羊さんの切なき短歌うたが胸染みる ファジーなる泡沫うたかた 思ひは何処に
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