Utakata
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はなれはなれ
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お行きよ、まばゆい記憶の白飛びはあたまの外
(
ほか
)
で知つてあるから
4
あいのいろ差せるつまさきをあそばせ 冷たいねって云われてみたく
7
「かわいい」って きみが言って 確かめて よっ友にすらなれない距離で
6
他の娘
(
こ
)
で知る あなたの体温がわたしの肌になじんでいること
4
湯上りの蛍光灯のちかちかよひぐらしのねのきえゆくことよ
7
ここに居ぬ君の熱さのひどいこと 冷房をつけっぱなしで寝る
8
エンジェルがミルキーウェイをつくるとき零した星がきみのそばかす
15
苗字をもらえないんなら、あたし、ね あなたみたいな女になりたい
6
進路、受験、定期テスト、模試、課題 きみと色んな国へいきたい
5
どうしてもひとつのこらずキスしたい アナタのシワのタバコ臭さと
6
ばかンなる、私ン中、頭ン中、貴方を好きだ、と藻掻いてゐる
3
知らないアナタの目尻のシワに知るトシの香りとタバコの匂い
5
木漏れ日と さえずりと 風吹く音と 受け容れられていると感じる
7
呼吸して。横のベンチのおじさんがページをめくる音に合わせて
5
知らないじいさんと並んで木漏れ日ベンチ どようび午後さんじはん
7
行きがけに見かけた男女ふたり組がまだキャッチボールをしている
5
世界から仲間はずれにされているような、休日の十五時半よ
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内蔵のひとつも剥がれていないのに透明の血を流している
8
まっくらな世界の中に一筋の光差し込む「転」が足りない
7
母からの愛も期待も心配も 叶えてあげる義務などないよ
13
あのね あたし、あなたがだいじ、なんです 生きているのがうれしいんです
5
夢にみたやわいことばはありました、知らなかった二番のサビに
7
広くて完成された町の中 わたし以外誰も居ないゆめ
6
そばにいてなにもしないしねむくなる ただそういう、あたしのともだち
11
あーあって仰いだ天に星がいた。思ったよりもめっちゃいたのよ。
13
恒久の宇宙の永遠
(
とわ
)
の地球
(
ほし
)
の無限の生命
(
いのち
)
の個体の私
6
生きているあたしのぜんぶに蔓延るあんたの愛と逮捕歴とよ
6
独房の施設見学、教室の机みたいとは言えなかった
6
電光の情報システムが空白を流す貸切のバス停
4
そこはだめ、近付かないであなたでも いっとうやわらかいところです
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