ああでもね日々を削って弾けたら星に背いて眠りたいんだ
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鼓膜から夜が滲んで藍色になるここだけで僕が生きてる
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雲間との距離が近付き虹色の手指の跡は今も眩しい
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毎日が 飛ぶように過ぎ もう五月 生きていますか Let it be
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林業を したいと思う 頃があり やっと叶った 竹を切り出し
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涙拭け 男の子だろ ほらティシュ 躊躇いながら 明日はどっちだ
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病みて知る 健常なる日の傲慢ごうまんを 今なら添えし心病むひと
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褒めること 話聞くこと 笑うこと そんな仕事に しようと願う
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仕方なし 他人の意見に 従えば 金が貰える この世の仕組み
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なにひとつ明日に繋がる歌の作れぬ日は目玉焼きの黄身に殻が入っている
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黄緑の朴葉をつたう春時雨 連休なんてないほうがいい
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人間を 好きになろうと 思っても 好きになれない 完璧主義者
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暗闇は 音をたてずに 一歩ずつ 心を覆う 悲しみの果て
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火曜日のゴミ捨て場に積まれし袋の中にあるすてきな夢の可能性だったもの
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歯が痛い ここの医院は 予約制 待ってられんわ 他に鞍替え
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行きつけの 歯科医は休み 8連休 商売よりも 遊びが上手
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綺麗な歯 小さな声で はっきりと 美人歯科医は お世辞が上手
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五月病を乗り越えられなかった僕の分まで背負い僕は働く
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選ばれた五音は夢のため 七音は褒め言葉のため 捨てた三音はわたしのなみだ
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快晴を切り取る灰の摩天楼 懐古はふるさと水平線まで
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偏差値と賞状のために中三の私に拾われた愛なき「冬銀河」
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夢を見る 原風景が そこにあり 目が覚めた朝 懐かしくなる
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焦げているさやを両手で引き裂くとふわふわのわた並ぶそら豆
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雪溶けて桜ちりたる四月尽。今年は残り三分の二か
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幻に 御仏ありて 生きるなり わが命とは 塵より軽し ( ※ されど尚 生きることには 意味があり )
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鉱脈に添いて残りし手掘り跡生野銀山濡れた足音
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笑うこと夢をみること起きること 全てひとりに全てひとりで
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つづら折り 峠越えるや 風光る 白雲走り 金の矢射して  向日葵浴びて 立ちてゆらゆら
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見終わった後の映画の半券は当時を思い返せる栞
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ベランダで 陣地争い オセロゲーム 黒のハシブト 白の干布団
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