冬晴れにいざなわれ行くドライブは ふくふく並ぶ茶畑眺めつ /信楽まで
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カーテンを洗えば一皮剥けたごと明るくなった年末の日よ
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この部屋の座椅子の窪みばあちゃんが生きてた証小さな重み
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納豆にねぎを刻んでかき混ぜてご飯にのせる朝八時半
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タレントの 誰々似だねと 喩えるの 良くも悪くも やめときなさい
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差した日に 重い目開けて 手元見る 未送信の 『おやすみ』ひとつ
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CDの音色懐かし レコードのデジャブなりしか コンポを鳴らす
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熟れ熟れの柿にクリームチーズ添え ちょっとリッチな気分のデザート
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あなたの目の前で死んでやる あなたの記憶にいつまでも残りたいから
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鳥はみな 味を知るのか 手つかずのまま 枝でれゆく 渋柿か
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友達に短歌してるとは言えたけど自由律とは言えてない
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病む腸に助成は欠かせぬ申請書 放置5ヶ月・・更新ヤバし
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白き画布に 向えば百鬼夜行する 未知のイメージ 徐々に現る
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歌方に読んでいただく有り難さ こんな目覚めは予想もせずに
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残す日はふつかとなりぬ宵まぐれ 〈後期〉への道 裾払いつつ
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それなりに 一年過ぎし 及第点 自分のリズム 悪くはないと
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良いでしょう あがた森魚を聴いてても 実家暮らしで年を越しても
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お前それ本当に美味しいえび・かに・くるみ食べたことないだけだよ
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微睡に あやされ鈍る 此の身体 凍月の空 ただ触れたくて
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いくつかの残念集め掃き掃除 捨て場所のあてあるやなしかは
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年末を 仕事納めで 締め括り 来年もまた 良き年であれ
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古びた学舎の割れたガラスに映る私の目にこの街の栄華は続いて
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トランプはかつらじゃないよ 色々と苦労してるとAIが言う
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無茶振りに応えてくれる AIは 無茶振りさえも忘れてくれる
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痩せたよね 確認しつつ 髪あらう 今年最後の 一大行事
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惑星の 如何なるものより 愚かしや 地球在住 種別人間
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対座するあなたを見てるだけだけど遥かな旅路歩いてきたのよ
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突っ立ってオブジェように動かない 鷺よお前は何を見てゐる
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冬のセピア色の高速に句読点みたいなひこうき雲が遠さがって乾く
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後輩にナメられた日に 張り切ってわたしの顔を舐める愛犬
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