鷹上 鏡也
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数を数えられない
短歌集販売開始しました。詳細はTwitterより。

とろとろの毛布に包まれうたたねで煮込むこと2時間 熟睡
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廊下の橙と外の縹の間で寝転ぶ 電気を消すべき
5
生と死の面倒くささと利点とを錆びついた天秤にかける日々
4
跪(ひざまず)き、恭(うやうや)しくイヤホンのケースを開けるおもちゃのプロポーズ
4
触れることすら叶わない人並みの幸せ 手には入らないもの
4
ひとりぼっちの午前二時 茉莉花茶(もーりーふぁーちゃ)の冷たさが苦くて甘い
5
午後三時 春の木漏れ日 食後のティータイム 好きな人との長い時間
2
一等星にはなれずとも大人びて微かに光る夜空のほくろ
7
憧れは考えてもうやまなくて苦しくって恋によく似ている
6
震えながら早足で行く音のなき道 凍る轍にみちびかれて
7
ローポリの八角形のパンケーキ食べたいな 白いテーブルクロスの
5
ランダムグッズに手を出すことをやめた 妥協で生きていたくないから
3
ため息を美味しく有意義な吐息にするためだけに悪い子になる
3
夢の色をした朝の中 好奇心のままに息を止めたい
8
汚泥みたいな思念の渦から逃げるべく短歌を書き置いて去る
5
食べても食べてもこころが満たされることがなくてまた菓子をつまむ
6
今日のごはん何にしたの?とかそれとなく聞いて私もそれ食べようかな
5
こんなにも心が痛いのは、あなたを好きだという証明でよかった
4
救いとかそんなものに興味はないが、どこで売ってるか教えてください
4
私を見つけた愛しのドッペルのきみも夜をすり抜け別の陽だまりへ
6
消えたいと願ってネガって呟いてそれでも変わらず在り続ける生
9
一等星になる夢が見えた夜 今が一番若いのだろうし
4
酒で潰れた黎明の蛹(さなぎ)に朝ごはんだよ、と囁く仕事
9
足が透けて観測者になって残りは副音声でお楽しみください
2
じりじりと私に穴を開ける視線は太陽かあなたの眼(まなこ)か
5
暗がりの街灯を受ける味気ない歩道橋は天国への階段
4
瞳孔が狂っちまって弾けた光る夜景が懐かしくて惜しい
5
もう決めた 研鑽積んでこの歌を研いで磨いてあんたを殺す
4
ぬいぐるみとかかんざしとか抹茶とか パンケーキ とか わたしにはないのに
4
おさかなのビスケット頬張ってみても雨は止まないしきみもいない
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