鷹上 鏡也    フォロー 0 フォロワー 1 投稿数 28

短歌初心者です。気が向いたら。

きみってさ、なんだか雑草みたいだなぁ 心の隙間に根を張るもので 

「きみってさ、なんだか雑草みたいだなぁ」 私は強いが、言葉選びよ 

午前四時頃目覚めた先の缶チューハイの生ぬるさに嫌気がさす 

薄く切った腕の柘榴石と僕の匂いのなんともあたたかいこと 

2リットルのアイスをひとりで平らげて堕ちるほど甘い「おしまい」を乞う 

僕だけのまばゆいあなたに囚われて キスを落として爪先を噛む 

あくまでも「推し」だと弁解するけれど逸らした顔はもはや恋だろ 

技量もあなたみたく絡みそうな手指もないけれど、弾いてよ共に 

赤い月が目を凝らしあなたの「とめどない」穢れなき真実を守る 

二人称 言葉で自傷する 本当ほんとは、君をただただ抱きしめたかった 

殺したいほど嫌えども 無意識に信仰するはただ母の愛 

人肌が恋しくって眠れない? 処方しましょう 僕を一錠 

宙を「プラネタリウムだ!」と言う君の本末転倒な愛おしさ 

バスや信号機を選び続けてるわたしは、きっとロボットじゃないよ 

下手くそな金糸雀カナリア 歌は緩やかな溺死と気付かず今日も愚かに 

薬にも毒にもなり得る文章を私のために調合する夜 

とびたい、と泣き腫らした目にプラシーボ 僕の一歩を後押してくれ 

歳を取り曇りがかったとするべきか 深みが増したと誤魔化すべきか 

並々と沸いた水底 午前2時 このままいっそ沈めたならば 

俯いて、慣れぬ電車でどこまでも 帰れないくらい知らないところへ 

空を割くコンクリートの街並みに いやに似合わぬ小鳥の亡骸 

嗚呼、まるで未来の私を見たみたい! 折れたラティスにひしゃげたパイプ 

陽が落ちる路地裏壁に住むネッシー 現場ではたらく、きみはクレーン 

間違っていないと「私」は思えども 身体が罰を求める矛盾 

他とない美しき声に嫉妬する 個の無きわたしの醜さたるや 

肋骨の隙間に居座る今日の日は アイスグレーの不安と共に 

息を吸い「はじまれ」とひとり呟けば動きだしてく僕物語 

夕日すら引きこもっていた身体には とても厳しい半目の羽化