Utakata
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鷹上 鏡也
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宙を「プラネタリウムだ!」と言う君の本末転倒な愛おしさ
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バスや信号機を選び続けてるわたしは、きっとロボットじゃないよ
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下手くそな
金糸雀
(
カナリア
)
歌は緩やかな溺死と気付かず今日も愚かに
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薬にも毒にもなり得る文章を私のために調合する夜
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とびたい、と泣き腫らした目にプラシーボ 僕の一歩を後押してくれ
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歳を取り曇りがかったとするべきか 深みが増したと誤魔化すべきか
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並々と沸いた水底 午前2時 このままいっそ沈めたならば
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俯いて、慣れぬ電車でどこまでも 帰れないくらい知らないところへ
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空を割くコンクリートの街並みに いやに似合わぬ小鳥の亡骸
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嗚呼、まるで未来の私を見たみたい! 折れたラティスにひしゃげたパイプ
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陽が落ちる路地裏壁に住むネッシー 現場ではたらく、きみはクレーン
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間違っていないと「私」は思えども 身体が罰を求める矛盾
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他とない美しき声に嫉妬する 個の無きわたしの醜さたるや
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肋骨の隙間に居座る今日の日は アイスグレーの不安と共に
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息を吸い「はじまれ」とひとり呟けば動きだしてく僕物語
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夕日すら引きこもっていた身体には とても厳しい半目の羽化
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