鷹上 鏡也
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数を数えられない
短歌集販売開始しました。詳細はTwitterより。

目に見えぬ糸に引かれて働いて偽物の呼吸して生きている
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自動ドア流れるトイレに玄関灯 きっと私は透明人間
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俗世は散々だ弾かれるように心臓が止まることを祈る
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毛糸の靴下纏っても熱を発さぬ白き足には既に遅し
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こんな時間にはじめてのチョコミント大人なのに私には早い
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嫌気さす午前2時半ふわふわのサメに埋もれて聞こえないふり
2
枯れてしまった脳内を超えて人生を削って詠んで息をして、
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傷口に油を注いで火を落とし、こうしてわたしは大人になるのだ
4
洗いたてタオルと服の生い茂る熱帯密林サンルームにて。
1
扇風機、今日「強」にしてしまったらこの夏生きていけやしないよ
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天気雨 笑いながら泣くその君の心に内に傘させたらなぁ
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行き場のない「ただいま」も奪い去る 君が「おかえり」と言う 猫と一緒に
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きみってさ、なんだか雑草みたいだなぁ 心の隙間に根を張るもので
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「きみってさ、なんだか雑草みたいだなぁ」 私は強いが、言葉選びよ
1
午前四時頃目覚めた先の缶チューハイの生ぬるさに嫌気がさす
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薄く切った腕の柘榴石と僕の匂いのなんともあたたかいこと
1
2リットルのアイスをひとりで平らげて堕ちるほど甘い「おしまい」を乞う
4
僕だけのまばゆいあなたに囚われて キスを落として爪先を噛む
3
あくまでも「推し」だと弁解するけれど逸らした顔はもはや恋だろ
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技量もあなたみたく絡みそうな手指もないけれど、弾いてよ共に
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赤い月が目を凝らしあなたの「とめどない」穢れなき真実を守る
1
二人称 言葉で自傷する 本当ほんとは、君をただただ抱きしめたかった
2
殺したいほど嫌えども 無意識に信仰するはただ母の愛
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人肌が恋しくって眠れない? 処方しましょう 僕を一錠
3
宙を「プラネタリウムだ!」と言う君の本末転倒な愛おしさ
3
バスや信号機を選び続けてるわたしは、きっとロボットじゃないよ
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下手くそな金糸雀カナリア 歌は緩やかな溺死と気付かず今日も愚かに
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薬にも毒にもなり得る文章を私のために調合する夜
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とびたい、と泣き腫らした目にプラシーボ 僕の一歩を後押してくれ
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歳を取り曇りがかったとするべきか 深みが増したと誤魔化すべきか
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