鷹上 鏡也
5
10
投稿数
122

数を数えられない
短歌集販売開始しました。詳細はTwitterより。

春の太陽 春の風 春の匂い 過ぎゆく冬を惜しむは僕だけ
9
息の吸い方も忘れるような、凍える白くて青いる朝の日
4
用もないのに暗闇に浮かぶコンビニに釣られる蛾だなわたしは
5
夜がふけるまで朝がくるまで点いたまま豆電球 ベッドの明星
2
魚の皮を剥いだオーロラの美しさをチゲ鍋で知るなんて
2
許しを乞わずとも、はじめから僕は君の全てを赦しているのに
2
私 一億年後にはオパールになりたい オパールの肋骨 うふふ
2
フォロワー! あなたのことが好きなのは惰性じゃないよ 慈愛からだよ
3
かき氷のための氷を作るのは明日もまだ生きてゆく予感
8
休憩の名に免じ読書にかまけて拗ねたパソコンの立てる寝息
3
夜の匂いのやさしくってあまいこと  明日の不安の痛み止め
6
身体のどこかの『みじめ』がにじみ出し血管に列を成して巡る
3
呟いた わたしを嘆くひとりごと 親にそっくり 悪夢の引き金
2
透明感にあふれてこのまま消えたい 冴えた頭とシャーベット
2
結局は人肌が恋しいなどと浅はかな事実 冷えゆくはらわた
3
欲したのはそっち 私に価値がないことをしらせる無意味なお祈り
2
もしも魔法が使えたのなら、使えたならば あのこは そんなものはない
0
他人と見比べては赤を入れる 命にひとつも解などないのに
0
他人に泡立てを任せる生クリームにでもなりたい 可愛い顔して
2
二十歳過ぎれば失効する、名のない私の特別な若さのタグ
2
ゆびきりげんまん 泥の船でデートする約束をしたの 霧かかる池で
3
死にたいぐらい辛いのに、死なない術を探してしまうのはなぁぜ?
1
目に見えぬ糸に引かれて働いて偽物の呼吸して生きている
3
自動ドア流れるトイレに玄関灯 きっと私は透明人間
3
俗世は散々だ弾かれるように心臓が止まることを祈る
1
毛糸の靴下纏っても熱を発さぬ白き足には既に遅し
1
こんな時間にはじめてのチョコミント大人なのに私には早い
0
嫌気さす午前2時半ふわふわのサメに埋もれて聞こえないふり
2
枯れてしまった脳内を超えて人生を削って詠んで息をして、
2
傷口に油を注いで火を落とし、こうしてわたしは大人になるのだ
4