Utakata
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鷹上 鏡也
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夜がふけるまで朝がくるまで点いたまま豆電球 ベッドの明星
3
魚の皮を剥いだオーロラの美しさをチゲ鍋で知るなんて
3
許しを乞わずとも、はじめから僕は君の全てを赦しているのに
2
私 一億年後にはオパールになりたい オパールの肋骨 うふふ
3
フォロワー! あなたのことが好きなのは惰性じゃないよ 慈愛からだよ
4
かき氷のための氷を作るのは明日もまだ生きてゆく予感
9
休憩の名に免じ読書にかまけて拗ねたパソコンの立てる寝息
4
夜の匂いのやさしくってあまいこと 明日の不安の痛み止め
6
身体のどこかの『
惨
(
みじ
)
め』が
滲
(
にじ
)
み出し血管に列を成して巡る
3
呟いた わたしを嘆くひとりごと 親にそっくり 悪夢の引き金
2
透明感にあふれてこのまま消えたい 冴えた頭とシャーベット
2
結局は人肌が恋しいなどと浅はかな事実 冷えゆくはらわた
2
欲したのはそっち 私に価値がないことをしらせる無意味なお祈り
2
もしも魔法が使えたのなら、使えたならば あのこは そんなものはない
0
他人と見比べては赤を入れる 命にひとつも解などないのに
0
他人に泡立てを任せる生クリームにでもなりたい 可愛い顔して
2
二十歳過ぎれば失効する、名のない私の特別な若さのタグ
2
ゆびきりげんまん 泥の船でデートする約束をしたの 霧かかる池で
3
死にたいぐらい辛いのに、死なない術を探してしまうのはなぁぜ?
1
目に見えぬ糸に引かれて働いて偽物の呼吸して生きている
3
自動ドア流れるトイレに玄関灯 きっと私は透明人間
3
俗世は散々だ弾かれるように心臓が止まることを祈る
1
毛糸の靴下纏っても熱を発さぬ白き足には既に遅し
1
こんな時間にはじめてのチョコミント大人なのに私には早い
0
嫌気さす午前
2
時半ふわふわのサメに埋もれて聞こえないふり
2
枯れてしまった脳内を超えて人生を削って詠んで息をして、
2
傷口に油を注いで火を落とし、こうしてわたしは大人になるのだ
4
洗いたてタオルと服の生い茂る熱帯密林サンルームにて。
1
扇風機、今日「強」にしてしまったらこの夏生きていけやしないよ
2
天気雨 笑いながら泣くその君の心に内に傘させたらなぁ
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