鷹上 鏡也
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数を数えられない
短歌集販売開始しました。詳細はTwitterより。

もう一度、今度こそ、これが本番、奇数の花を手折ればいいのに
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終わりは必然なこと、観測のできない人生があること 世の常
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ボディーソープに見出したパールを爪へとのせるマニキュア気分で
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二杯目の紅茶を冷まし飲むだけの意味のなき有意義な夜ふかし
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海行きの散歩力尽き河川敷ベンチから望む現実リアルの油絵
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呟く「何者かになりたい」ビジョンだけは立派 口だけ 欲だけ
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青々とした黎明も朝疎み顔を曇らせ涙を堪える
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白玉の脳みそになる日もそう遠くはない剥がれ落ちてく記憶
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春の太陽 春の風 春の匂い 過ぎゆく冬を惜しむは僕だけ
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息の吸い方も忘れるような、凍える白くて青いる朝の日
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用もないのに暗闇に浮かぶコンビニに釣られる蛾だなわたしは
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夜がふけるまで朝がくるまで点いたまま豆電球 ベッドの明星
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魚の皮を剥いだオーロラの美しさをチゲ鍋で知るなんて
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許しを乞わずとも、はじめから僕は君の全てを赦しているのに
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私 一億年後にはオパールになりたい オパールの肋骨 うふふ
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フォロワー! あなたのことが好きなのは惰性じゃないよ 慈愛からだよ
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かき氷のための氷を作るのは明日もまだ生きてゆく予感
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休憩の名に免じ読書にかまけて拗ねたパソコンの立てる寝息
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夜の匂いのやさしくってあまいこと  明日の不安の痛み止め
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身体のどこかの『みじめ』がにじみ出し血管に列を成して巡る
3
呟いた わたしを嘆くひとりごと 親にそっくり 悪夢の引き金
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透明感にあふれてこのまま消えたい 冴えた頭とシャーベット
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結局は人肌が恋しいなどと浅はかな事実 冷えゆくはらわた
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欲したのはそっち 私に価値がないことをしらせる無意味なお祈り
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もしも魔法が使えたのなら、使えたならば あのこは そんなものはない
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他人と見比べては赤を入れる 命にひとつも解などないのに
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他人に泡立てを任せる生クリームにでもなりたい 可愛い顔して
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二十歳過ぎれば失効する、名のない私の特別な若さのタグ
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ゆびきりげんまん 泥の船でデートする約束をしたの 霧かかる池で
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死にたいぐらい辛いのに、死なない術を探してしまうのはなぁぜ?
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