Utakata
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鷹上 鏡也
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傷口に油を注いで火を落とし、こうしてわたしは大人になるのだ
4
洗いたてタオルと服の生い茂る熱帯密林サンルームにて。
1
扇風機、今日「強」にしてしまったらこの夏生きていけやしないよ
2
天気雨 笑いながら泣くその君の心に内に傘させたらなぁ
3
行き場のない「ただいま」も奪い去る 君が「おかえり」と言う 猫と一緒に
1
きみってさ、なんだか雑草みたいだなぁ 心の隙間に根を張るもので
3
「きみってさ、なんだか雑草みたいだなぁ」 私は強いが、言葉選びよ
1
午前四時頃目覚めた先の缶チューハイの生ぬるさに嫌気がさす
0
薄く切った腕の柘榴石と僕の匂いのなんともあたたかいこと
1
2
リットルのアイスをひとりで平らげて堕ちるほど甘い「おしまい」を乞う
4
僕だけのまばゆいあなたに囚われて キスを落として爪先を噛む
3
あくまでも「推し」だと弁解するけれど逸らした顔はもはや恋だろ
3
技量もあなたみたく絡みそうな手指もないけれど、弾いてよ共に
3
赤い月が目を凝らしあなたの「とめどない」穢れなき真実を守る
1
二人称 言葉で自傷する
本当
(
ほんと
)
は、君をただただ抱きしめたかった
2
殺したいほど嫌えども 無意識に信仰するはただ母の愛
1
人肌が恋しくって眠れない? 処方しましょう 僕を一錠
3
宙を「プラネタリウムだ!」と言う君の本末転倒な愛おしさ
3
バスや信号機を選び続けてるわたしは、きっとロボットじゃないよ
2
下手くそな
金糸雀
(
カナリア
)
歌は緩やかな溺死と気付かず今日も愚かに
6
薬にも毒にもなり得る文章を私のために調合する夜
4
とびたい、と泣き腫らした目にプラシーボ 僕の一歩を後押してくれ
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歳を取り曇りがかったとするべきか 深みが増したと誤魔化すべきか
1
並々と沸いた水底 午前2時 このままいっそ沈めたならば
1
俯いて、慣れぬ電車でどこまでも 帰れないくらい知らないところへ
2
空を割くコンクリートの街並みに いやに似合わぬ小鳥の亡骸
2
嗚呼、まるで未来の私を見たみたい! 折れたラティスにひしゃげたパイプ
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陽が落ちる路地裏壁に住むネッシー 現場ではたらく、きみはクレーン
1
間違っていないと「私」は思えども 身体が罰を求める矛盾
1
他とない美しき声に嫉妬する 個の無きわたしの醜さたるや
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