Utakata
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鷹上 鏡也
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もしも魔法が使えたのなら、使えたならば あのこは そんなものはない
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他人と見比べては赤を入れる 命にひとつも解などないのに
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他人に泡立てを任せる生クリームにでもなりたい 可愛い顔して
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二十歳過ぎれば失効する、名のない私の特別な若さのタグ
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ゆびきりげんまん 泥の船でデートする約束をしたの 霧かかる池で
3
死にたいぐらい辛いのに、死なない術を探してしまうのはなぁぜ?
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目に見えぬ糸に引かれて働いて偽物の呼吸して生きている
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自動ドア流れるトイレに玄関灯 きっと私は透明人間
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俗世は散々だ弾かれるように心臓が止まることを祈る
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毛糸の靴下纏っても熱を発さぬ白き足には既に遅し
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こんな時間にはじめてのチョコミント大人なのに私には早い
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嫌気さす午前
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時半ふわふわのサメに埋もれて聞こえないふり
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枯れてしまった脳内を超えて人生を削って詠んで息をして、
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傷口に油を注いで火を落とし、こうしてわたしは大人になるのだ
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洗いたてタオルと服の生い茂る熱帯密林サンルームにて。
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扇風機、今日「強」にしてしまったらこの夏生きていけやしないよ
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天気雨 笑いながら泣くその君の心に内に傘させたらなぁ
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行き場のない「ただいま」も奪い去る 君が「おかえり」と言う 猫と一緒に
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きみってさ、なんだか雑草みたいだなぁ 心の隙間に根を張るもので
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「きみってさ、なんだか雑草みたいだなぁ」 私は強いが、言葉選びよ
1
午前四時頃目覚めた先の缶チューハイの生ぬるさに嫌気がさす
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薄く切った腕の柘榴石と僕の匂いのなんともあたたかいこと
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リットルのアイスをひとりで平らげて堕ちるほど甘い「おしまい」を乞う
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僕だけのまばゆいあなたに囚われて キスを落として爪先を噛む
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あくまでも「推し」だと弁解するけれど逸らした顔はもはや恋だろ
3
技量もあなたみたく絡みそうな手指もないけれど、弾いてよ共に
3
赤い月が目を凝らしあなたの「とめどない」穢れなき真実を守る
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二人称 言葉で自傷する
本当
(
ほんと
)
は、君をただただ抱きしめたかった
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殺したいほど嫌えども 無意識に信仰するはただ母の愛
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人肌が恋しくって眠れない? 処方しましょう 僕を一錠
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