三人(みたり)いて四個のケーキ買う息子 我しか食べぬケーキを一つ
24
あったはず子育て続きの我の夢 子らはそれぞれ想いの夢に
28
急ぎ路に にわか雨やみ 虹の立つ 急ぎ着きせば 見ざらましかも
5
物怖じを しない人と 評される とは言えわりと 泣き虫だったりする
11
「行く春や撰者を恨む歌の主」村上春樹に送りたい句ね
7
二千キロ 飛来してくる アサギマダラ 二十キロ走らせ 会いに行く恋人の如く
11
YUSAREBATOBINONESENUOAYANAKUMOWAGAKOKORONOMISAWAGINURUKAMO
1
霜消し 結局寝れず 朝きつい 明日は休み なんとかするぞ
7
彩りと 薫り溢れる 秋バラの トンネルくぐる 贅沢な朝
25
新米のお礼にりんごもらいしもかじる音だめすりおろす我れ
7
スマホ字に疲れし目を癒す夜半(よわ)の宵待月と秋のオリオン
26
ランドセル チラホラ見える 通勤路 昔は我も 純粋だった /VI
12
誰想いオレンジピール入れてみるパウンドケーキほろ苦く
24
わたくしの個人情報漏れている とっくの昔今さら今さら
21
凛とした 空気包まれ 参拝す 朝の一時 気持ち白紙に
19
うたかたの えんで繋がる この世界 残り人生 楽しからずや
23
落鮎やまあるく群れて下りけり 寂しくなるね伊豆の狩野(かの)川
30
貼り終えし 障子に映る黒き影 貼ったそばから爪を研ぐ愛猫(きみ) 
25
月の夜に歌詠む老いの狸ゐてバリボリ踊る煎餅の山
24
しんとした静寂(しじま)を破りサイレン音 近づき遠のく夜半(よわ)の一瞬
22
一つ来てついと漂ふ秋津(あきつ)にぞ寂しさ添へる秋の夕暮れ
15
さわさわと 擦れ合う木の葉 風立ちて 秋の浜辺に 居るような二人
10
飲み会で 俺はポン酢を 持ちながら ポン酢にかける 情熱を語る
6
食卓で 嫁の話を 聞きながら ポン酢をかける 隙を伺う
7
これを2個 買うのがいちばん お得だな 量の面でも 価格の面でも
3
あれとこれ どっちのケーキも 美味しそう 両方買って シェアして食べよ
3
日々日々に 疲れちまった 息重く 机の縁に 身を預けてる
19
仕切られた 横になれない ベンチには 温もりがなく 人影もない
7
夢見るは深海魚らが見るような深い眠りのその青き夢
14
今日の夜風の鋭さに そう言えば、と流れ星さがし頬杖
8