桟橋で 池から上がる 花火観つ ストレスまでも パッと散りゆく
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定期的 会いに行ってた アジア象 訃報を知って 孫と悲しみ
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暗がりに 見つめる一点 ナツメ灯 私は何を してたんだっけ
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ぐったりの 身だけ寝転び 照明に 吸い込まれそうな はっきりした意識
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こみあげて きたなにかにのみ込まれて なんだかリバーシブルーみたいだ
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汗ばんだ 手から流れる 汗なのか、血なのかわからぬ私の命
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ストレッチ大事と奈々さん言うもので カモミール淹れつつラジオ体操(脳内再生音楽にて)
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すれ違う人の目に花火 逆らって地響きを背にずんずん進む
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なれないと知っていたけど将来の夢の欄にはメタモルフォーゼ
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芋ロック パッションフルーツにぶっかけて粒粒ごと吸う一夏の恋
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こんなにも・・・切れ味のいい毛玉取りコスパも良いし離れられない
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毛玉取り命名『高梨沙羅名人』近づきたくて本職レザー
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どのような今日を過ごしていましたか私は服の毛玉を剃った
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頭痛止み 台風一過 ビル群の隙前の紺にうっすらと星 /20250802
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6ミタで無料で映画見れたからひとまず今は未練がないな /20250426
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散らばった僕の破片拾い集め あなたにあげる 一つ残らず /20250419
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毒を食む 白い花弁鈴なりの あなたがくれた僕の幸せ /20250419
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雨けぶる紫の空 ビル灯り肴に一杯 明日は休み /20250411
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いつか来る 心に滲み すぎた日々「行かないでよ」と 言って、嘘だよ
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挽いてから半年経つガラムマサラの香り嗅ぐ 生活変わっちまったな
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音楽で満たされきった こんな夜 鼻歌さえも浮かんで来ずに
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ロッカーの百円寄付しまた会おうと収蔵室に手を振って帰る
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場所取りのてるてる坊主の御利益か花火大会夕立ちもなく
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なんかあれだな死にたいな君が隣に居ない毎日
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あのピアスなくしてその後 きみのこと手放したのはわたしの意思で
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こんなもの、花弁はなびら煮詰めてジャムにして、自分の毒で死んでやろうか。/字余り/20241213
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「夾竹桃」実らぬ恋で吐く花が毒花なんていっそ笑える/字余り/20241213
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押し開けたドアから抜ける潮風と、揺れるカーテン、空っぽの部屋/20241213
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ふんわりと窓辺で舞い飛ぶ黒トンボ 艶を纏ったベルベットの羽
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あの蝶が例えこの手に寄ったとて 網かけるなど僕にはとても/20240501
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