Utakata
登録
Login
サイトのご案内
花鳥風月
フォロー
0
フォロワー
1
投稿数
23
草原の 青を覆ひし 白銀に 玉投げる児の 手の赤きかな
9
ランドセルの 背中で隠す 寄り道は 作戦会議になる午後三時
9
鍋の焦げ 火傷の跡も ひとつずつ 君と刻んだ
時間
(
とき
)
と思えば
9
山深き 気の遠くなる 静けさに ヤッホと呟く 音は吸はれて
10
背負うもの 背負わされるもの 深海に 沈められたら 泡となるかな
10
駅向かう 人の流れる 窓際に 猫のびやかに 欠伸をひとつ
13
仕舞い込み 蓋で封じた 慟哭を 錆びたナイフが 引っ掻いてくる
8
袖長き 制服いつしか 身に添ひて そよぐ髪には 光差しをり
11
救いにも 枷にもなり得る 正論の おもさはどこまで 伝わるだろう
9
抱きしめた 温もり残りし 君が背は 母を追い越し 春を迎ふる
16
風はらみ 指から離れて 弧を描く 紙飛行機よ 道標となれ
10
ノートには
三十一文字
(
みそひともじ
)
に 弾かれて 迷子のままの ことばの欠片
17
一ひらの 小雪に乗せて 願ふ朝 行き交ふ人の 穏やかなるを
16
年を重ね 変わるふたりも 悪くない 足に馴染んだ 革靴みたいで
15
ポップコーン みたいに笑う 安心が 日常になる 君とわたしと
18
満天の星と家の
灯
(
ひ
)
交じる
画
(
え
)
に 遠くなりにし 郷を思ほゆ
14
年暮れて 有象無象の 声なき声 包んで降らん 新雪の夜
11
匂い立つ 茶葉が織りなす 紅の 舞に見入りて 砂の刻忘る
13
返せずに しまったままの あのことば ためらいだけが 漂ひをりぬ
8
元気でと 席立つ君と ぬるいソーダ 飲み干すことも できないままに
7
かしましく 子らが友来て 汗かいた コップの氷河 宴の足あと
8
日常の 泥の中から ときめきの ことばにのせる 三十一文字
10
膝乗りて 触れなば逃げん 天邪鬼 君の前世は 猫じゃなかろか
9