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「ひととひと支え合って『人』の字ができた」なら自分はまだ「ノ」かとぼんやり
3
海に向け足を投げ出す君の背を追いかけることしかできなかった
2
こーーーーーんなに分厚い辞書を引いたのに未だわからぬ「君」という存在
4
つま先を黄色に塗って出かけたら歩道橋から地球を摑む
5
十円の違いしかない納豆も食えば違いはわかるんだろか
5
もうひとつあると嬉しいお茶請けの信州銘菓雷鳥の里
5
歌うよに咲く
日輪
(
にちりん
)
の向く空よどこまでも澄めとこしえに澄め
6
饒舌は不安な自分の裏返し 黙れば自信つく…わけないか
9
父親は日々の
費
(
つい
)
えに
敏
(
さと
)
くなり
己
(
おの
)
が天寿をはかる如くに
10
外は雨 誰が呼ぶのか リンゴ売り 猜疑心ごと 籠に入れたり
5
国道の向日葵ゆっくり見たいのにいつも信号青なんだよね
11
切り花の向日葵二本瓶に挿す八日目の朝枯れてさよなら
5
道の隅 こぼれたインク 巣立ちどり 近寄らないで 眼差し二つ
5
熱量とともに減りたる靴底を磨きつつ見る 日曜の夕
7
闇色に浸した爪で切りひらく手紙と夜とあなたの背中
3
要するに 他人の欠点 赦せれば 自分も少し 赦されるかも
6
嫌な人 苦手な人を 敬遠し 逃げ回る術 少し覚えた
4
子供らに ケツを叩かれ 殴られて ビンタされても 学童保育
5
嫌なこと 不吉はことを 忘れれば 今日も元気だ 御飯がうまい
4
憎き人 恐ろしき人 赦す時 空は輝き 鳥は囀り
4
夏空の 入道雲が 人間の 蠢く姿 笑うかのよう
4
待ちわびた久々に聞く雨音も じきに上がりて蒸し暑さ増す
20
見ていたい景色をいつも思ってて それが祈りだ君の未来だ
3
久方の推しの姿が輝いて 推してて良かった君が
星
(
スタァ
)
だ
2
暖かい ひかりが灯る ひと窓の 今日も迎える 日曜日の夜
14
咲き乱るる ガラスの花を 踏まぬよう 夢の扉を 今宵も開かむ
20
雲に隠れ 丸い月高く なく虫に 歩く散歩路 秋忍びよる
3
空を見て抜ける青さにふと漏れる一息つられ力も緩む
3
干からびた街を見下ろす雲の峰 どうかひと雨恵んでくれぬか /連日炎天
22
身を隠す 雲の格子に チラチラと 御身の歌を 月詠むべきか
5
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