Utakata
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なずな(雑草)
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目とお心に留まりますように。
フッと現れて、フッといなくなります。
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紅葉狩り 何が楽しと問うた日よ 私の目こそ深きに染まれ
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古めいた茶店も手伝う少年も 時代を紡げ 紅葉ひとひら
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似た人を見かける度に目に染みる 燃え尽きてなお燻る煙
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年末を知らせる店のBGM 去年と同じ音楽と我
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着信の君の名前が忘れさす 満員電車も嫌味なアイツも
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人類に文句があるのか この
地球
(
ほし
)
は傾げて回る 今日も明日も
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下ばかり向いていた日々 笑顔より思い出すのはキミのスニーカー
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神様のキスを待つよな雨上がり 遠く 君へと虹が架かるよ
12
夏空に 君が想うは僕じゃない その現実が内部を冷やす
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金曜は「いつもの方」になる夫 花屋の認知は優しき証
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曖昧な朝のぬくもり コーヒーを大人が好む
理由
(
わけ
)
を知った日
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遺影から手術の痕を消した日よ また夏が来る 頼んでないのに
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秒針の音に囚われ 振り向けば 君の面影 朧になり逝く
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「あるある」と
嗤
(
わら
)
いしはずの我もまた 夜のスタバで被るニューエラ
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僕なりに冒険したいカフェのレジ 「ホイップ多め」で世界は変わる
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落ちる陽が君の影だけ連れてきて 触れてたしかに 指先に熱
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それだけが生きる望みというのなら 君の心に住む人に傘
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車窓ゆく 見知らぬ街に灯がともる 出会うことない 命の煌めき
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誕生日 君にはただの平日と 重なる針にため息ひとつ
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明日こそ 奇跡が起きてもいいでしょう? 夜半の赤灯 守る私に
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踏み出した一歩が前でも後ろでも 上に向かおう 星をつかみに
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人知れず ただ燃え尽きるならせめて 君が見上げる空で死にたい
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神様も見落としている物陰で 明日には忘れるキスがしたいよ
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蝉時雨 まぶたの裏に描かれた思い出を見る 戻れない夏
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どこまでを君とみなしていいんだろ 伸びた影踏む そっと 夕暮れ
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まるで「花」、「月」か「太陽」、「人生」の どれかのようだと言えば納まる
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あまりにも通じないから「君の星ではそうなの?」と言いたくもなる
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今日はもう誰にも優しくできなくて ペットボトルの輪廻を止めた
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「あたしらは男友達みたいなもん」とか言う女がマカロン食ってる
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本日で「子」を卒業する 火葬場の床に寝転び泣きじゃくりたい
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