雲間から 漏れ出す光 見る度に 見切りを付けた 天界を笑う
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しずしずと 世間の師走 横に見て ゆったり降くだる 雪の道
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師走の昼下がり ひむがしには既に 宵を待たずに 上弦の月
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両翼を大きく見せて問いかける 「僕の世界は輝いてるだろ?」
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迅雷に潜んでうねる竜の目は僕らの魂透かして眺め
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石段の上で泣いてるあの子らは お母の影をごくり飲み込む
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『こいつ敵?』「それ敵じゃない」「それ味方」「一回敵で、今ちょっと敵」
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伝説の勇者様が伝説の剣を抜き伝説になられました!
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やめてよ、熱くて危ないよ。買ってくれたのはあなたなのに。水色で素敵なの。
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安心してよ。何も持ってないから。手なんてあげなくていいから。ただ、繋いでいて。
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息を吐き 想うは跡か その先か 煙突じみて もくもくするや
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日の暮れが遅くなったと車椅子運ばれ帰る母を待つ夕
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頑張って古希に目標未達成でも五十年まだあるじゃない
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眦で爆ぜた火片が種となりいつかよく似た花が咲くこと
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昔した どんぐり拾い わいわいと 持ち帰ったのは どんぐりじゃない
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猫来たる 無理くりのるね ご飯中 邪魔じゃないけど ちょっとどいてよ
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まっさらな 空の息吹が 頬に沁みる 青の絵の具に カルガモひとつ
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「いったいなんのために生きてるのか」 回答に窮してお茶を濁す
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エラーだと 言われてなんか 腑に落ちる 間違いだらけ 足手纏いに
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何気ない 言葉が響く 年になり 感謝されたり しゃべり過ぎたり
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眠すぎて 瞼を閉じる 心地よさ このまま死んで 起きないことも
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若き人 眩しい光 輝きて 夢と希望に 沸き立つ泉
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墓参り ご先祖様に 挨拶す 幸も不幸も 引き受けますと
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人生の 濁流も澄み 静かなる 鳥の囀り 夕暮れ迫る
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次々と 生まれて死んで また生まれ 人類家族 流れ流れて
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テレビつけ コタツに入り 寝そべって うたた寝すれば 年も過ぎ行く
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目の赤く 耳鳴りがして 声も出ず 生き恥さらし ハゲも進みて
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ボケ過ぎて 使い物には ならぬほど 間違い過ぎて 恥の上塗り
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昨日から 正月休み 始まった 緩み過ぎたる 緊張の糸
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もうすぐ今年が終わるね 一年の最後が私の最期になれば
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