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デイケアは久しぶりにて薔薇の花黄色の言葉の友情ありて
14
この感情だけは残してくれないか たとえわたしが消えてしまっても
4
嘆くでも悔しがるでもない朝にもの憂げなりしわたくし眺む
10
「一区切りついたら先へ進めばいい」「つかなかったら?」「ここにいればいい」
13
向日葵の幼き芽立ち見つめつつ今年も暑き夏を待ちをり
16
遅刻する!慌てふためき目が覚める追わるることは何もないのに
30
規格が合わない充電器を差されて回復できるきみはいい子
6
地団駄をスローテンポでボックスステップであけない夜もやまない雨もいい
4
細き指 煙を目で追う仕草さえ妖しく映り 俺を惑わす
9
梅雨時の束の間の冴ゆる
夜半
(
やはん
)
に 煌めく全体像の蠍座
26
泣ひたとて 亡きものは帰らぬけれど 涙は悲しみを薄めゆく
27
正確性視認性に忠実な ねじ巻き式の懐中時計
15
ドブ臭きぬかるみの町深川に 終を迎える 楽園の夢/昭和三十年代
16
国鉄の運転手(義父)より譲り受けし 懐中時計と業務に向かう
20
ため息の漏るる音すらくぐもりぬ 人も薄れて 暮れる待合
22
お伺い立てれば見える今朝の君 「勝手にしたら」の綾なす
舫
(
もやい
)
11
旅行中ビルの高さに上を向き 東京人は皆下を向き
18
偏りを テロと云わずに 何という 突き付けられた 地雷爆弾
10
公権に あまねく事を 申し立つ 寄り添う人は 必ずや居り
14
利権追う泥にまみれしカッブにも夢のピッチに選手煌めく
26
大観も モネ・雪舟も 描けない 昨日見た空 八十億の空
19
駅を出た 床屋の前の 書店無し 三月経つ間に 変わりゆく町
17
「お母さん、スマホでとって!」風呂場から薄紅色の雲を指さす
20
取り引き
(
「D e a l 」
)
を ただの遊びと 云うなかれ
カラス
(
D.J.Trump
)
の如く 矜持保ち … …
9
消し忘れ サッカーのため アラームが 今日も鳴って 早起きしてる
12
チューハイが三本袋に透けている ワンルームの青年定時に帰りぬ
40
宿世ゆえ 逃れられぬと若き頃 東京(みやこ)を捨てて七十路の坂
19
路地裏 木の洞 クローゼット 何処か 何処かで童心 落とした筈で
6
きっと耐え難いことでもあったのね 金平糖をすり潰す人
19
純なりし若き頃には汚れずにあまりの傷に心にガーゼ
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