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遠い友達の天気実況を聞く「こっち晴れてるけど、あぁ雪なんですね」
5
娘という仮面と身体が病むのなら脳から私を出してください
6
聞き取れないロシアのパンクがお気に入り ジャケ写の死体がボーカルらしい
7
心臓が胃から出る気の身体をノンケの恋愛ソングで逃避
4
一言で済んでしまえる生だから言葉が嫌いだ あと花の色
6
冬休み中の子どもがマリカーで遊ぶ昔の自分のように
20
コカ・コーラの 瓶に見えた 西の空 命を奪う 小型ミサイル
3
小さき私。何になりたかった?うん、甘いね。
ショートケーキか。うん、上手よ。
3
ふと夏を
偲
(
しの
)
び恋しむ 青年は その度 服の雪を払った
13
痛い。きっと昼の牡蠣が当たった。あなたと食べたもの。あなたと食べたから?
4
やむなくも 短期記憶の欠落に いよいよ映える 若き日の
妻
(
きみ
)
21
高層のビルに群がる鴉らの上に
茜
(
あかね
)
を帯びてくる雲
14
たとえもしあなたが私
殺
(
あや
)
めても依然あなたを思慕するでしょう
10
校庭のにおいも教室にひとりきりのつめたさも忘れたくない
8
昨夜から降り続く雪に除雪車が初出動しぬ。もはや融くまじ
6
人はみな未知のウイルス持っているモテモテ♡ウイルスあるよねきっと
13
一年前 思いもしないことだった 病気のねこと 過ごす年の瀬
21
積む雪を片付ける夫ストーブに金時豆はふっくらと煮え
42
迅雷
(
じんらい
)
の粒子を帯びた雨粒は今日も誰かの目覚めを呼んで
19
腰痛に膝痛あれど楽しみつ正月準備勤しみており
23
ドジしても叱られもせぬ日常に「あほやなあ」の声の聞きたし
27
積み上げて、その1つをてっぺんに乗せた途端に崩れる山。食べたのはお前か。
4
それじゃ、とあなたが言う。 今日から座りやすくなったソファー。 元々1人用だったし。
3
腑に落ちぬことは捨ておけ負に落ちる ポジに気張ればポールポジション
12
吾子からの菓子に添えらるメモ紙に
父母
(
われら
)
気遣う文字の嬉しき
31
落ちた量だけ高くなる砂時計の山も戸惑うわたしの未来も
11
フラレたり 残念やけど しゃあないし 雪見しもって 温泉日和
4
急いでも仕方がないことあるんだよベルを無視して終活休み
18
いつの間にラジオ体操輪の中に手足を伸ばすも我は旅人
20
母の居る 空へ届けと ブランコを 力の限り 漕ぐ
星 野原
(
ほしのはら
)
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