オルランド
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あらたまの 月のたまゆら 光さす 君がまなこや まこと語らむ
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去り際がドラマチックじゃなさすぎて もう会えないとは思えなかった
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君がふと放った言の葉は僕を 一週間は煩わせてる
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焼き芋のおじさんが訊く「何の列?」 僕は返した「入試の列だよ」
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おい自分今日は何を成し遂げた 見上げる空を切り裂く汽笛
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ため息を白く染めては北風に 乗せて天へと導く冬空
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立ち止まる僕を横目に歩き去る 一人一人に人生がある
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吹きすさぶ風に色はないけれど 冬の風はとても透明
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年内に積み残したこと数えれば 年賀状はもう売り始めてる
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走り去る配達員のバイク音 乾き切った寒空に響く
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君と春話した記憶は制服の 虫食いと共に消えるのですか
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北京より 西安楼蘭チベットへ グーグルマップを眺める旅路
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冬の日は果たして重力強いのか 日もすぐ落ちるし 布団も重い
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車窓より見ゆる景色は夢模様 映る我が身はうつつに立てり
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壁面に映る枯れ木の大影は 一目で蔦と見間違うほど
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秋風にゆれるはうすき夏衣 いかにすさまじき衣か着にし
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行く足は秋に駆られて横浜駅 長く、早くに君を見るため
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