xaclo―ザクロ
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柘榴の匂いがするかといえばしない。
時々、いいねを連打したい時があるんですが、どうすればいいですか。

糸を切れ赤なら余計運命を捨てられるほど君が恋しい
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星の数数えきれずに受けられるくちづけ数え一指いっしだけ折る
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恋醒めも無計画だよばかは誰痕よりもなお許した挙げ句
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夏蝉の恋を見るよううるうほどみる頃まだわたし鳴けますか
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いや何度惚れ直したか聞かれても君を愛さぬ数は零だが
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あるべきかあらざるべきか過去の痕あなたが撫でる優しくそっと
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千年と続く秀歌が並べども君恋う歌はわたしに許せ
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ねえ傘を手向けないでと願わせてるのだったらわたしと濡れて
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愛憐の種も蒔かない朽野くだらのでこの歌向けてと玉響たまゆら揺れる
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君という恋が呼ぶから力業ちからわざ愚かをげてしたたかなほど
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孤独さえ移ろう月か知れないが泣いて見せて月が綺麗
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傍にすぐ沿うむずかしさぶつかるか衛星サテライトねえいっそ墜ちて
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多くにはただの名前のあなたの名結い紐結ぶ小枝であれと
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ほの笑みで僕に駆け引き望み薄きみへの手加減きみだけ知らない
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いのち焼く灯蛾とうがは過日君なしに空蝉で這うはねないかもう
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遊びだとじゃれ合うままでびんラムネこころのうちが知れてしまうね
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さみしさのなしに求めるあなたなら縋らぬわたし愛されますか
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くさびにも思う言葉の綾の棘甘く刺す程ああ君が好き
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むほどに独りの意味に気づくからあるいは愚かまた知りめる
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知るよしもないまま失せた慕情にはわたしに宛てた恋文あるか
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みなしごの懸想のふりでそっぽ向くだって幼子あなたのせいだ
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囲む木々蝉声せんせい注ぐどこからも情緒も淫ら恥じればいかが
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あの人と巡れる夏は自らをずるけられない私のいる夏
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ひとりきり鳴いて鳴いても夏蝉のいのち尽きても結べぬ恋だよ
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先に待つ罪をあがなう炎天下きみより僕がそれを負いたい
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泣き濡れた数であるなら歌意なのか泣けなかったな君で詠めない
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瞳差す輝度強かろう夏の晴れ眩く映える君は今誰と
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夜であれひとしく君もひとりなら手立てはなくも君を願える
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冬知らず謳わねば過誤かご夏の虫凍餓とうがのかの日体温のせい
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