図らずも 君が私を 育てたの こんな綺麗に 手折られぬまま
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唐衣 着つつ気づいた この衣 私のじゃない 血が落ちなくて
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天竺の牡丹と聞いて花見れば裏切り色のダリアなりけり
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白菊の 色が悲しすぎるから あなたの命で 赤く染めたの
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透明なあの日に忘れ物をした戻ることなどできぬ きらめき
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小腹すき 深夜に作る 味噌煮込み はふはふ食べる 仕事忘れて
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白い肌 薔薇色の頬 銀の髪 童話の中に 迷い込めたら
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四畳に転がる二人の幼な子のむにむにの手を確かめる夜
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死にたくて 買ったケーキを 食いあまし 明日のために ラップをかける
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我がスマホは電話・メールで鳴らねども「青空朗読」をときをりかたる
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日高屋は持ち帰りの春巻き二個を分け合う恋人の作り方を教えてください
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君の巻くニットの襟巻き薄ベージュエスプレッソのカップ手にして
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台風に向かいて巡る旅もあれ 華なかりしも三都を遊ぶ/週末から関西へ
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紅玉のほのかな香り漂いてお気に入りの皿パイを一切れ
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自販機もそろそろ熱い缶コーヒーあの雪の日の思い出浮かぶ
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十月も一応下旬のはずなんだ半袖シャツで散歩できたが
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穏やかな 貴女の笑顔 見てみたい 多忙な時期の 癒しの願い
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階段に枯れ葉の散った坂道をすれ違う人流れる空気
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見渡せば一筆書きで済む山も成り立ち問えば複雑怪奇
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雲水の托鉢笠に積もる雪遠山白く吹き荒ぶ風
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あのひとの腕のかわりに握ってもいいよもうすぐ朽ちてしまうし
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陽を浴びて若立つ刈田のひこばえに元気もらってウォーク延長
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バレぬよう フルーチェ食べた 合宿所で つらい思い出 今は笑えて
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塩ちゃんこ あっさり味が お気に入り おかわり二杯 無言で食す
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まだいける膝が動ける今だから痩せてカラダの負担なくすぞ/(がんばる)
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肉を焼く 一心不乱に 食しつつ 煙で顔が 見えず笑えて
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ジャズ流れ 静かな店の カウンター コーヒー薫る 粋な隠れ家
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つまさきの白いところもきみだから冬の小鳥は特段きれい
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思ひ出す 開かづの抽斗(ひきだし)の隙間 記憶の端がチラリと見へり
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畦道にひよこの散歩スキップで ギュッと手つなぎ 片手に落ち葉
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