一大事 小赤がついに産卵す にわかおバァは慌てふためく
3
早朝の植田に映る山影を踏みしめていくからすが一羽
19
エアコンのフィルター掃除しなくちゃな あっという間にまた夏が来る
24
君の声想い出すたび涙する お願いも一度名前を呼んで
31
早くしないと先に実をつけますよ 庭の檸檬の花はゆらりと
5
寝る前に ルーチンとしてヨーグルト とろりと深くねる床と一緒に
6
ため息が出るなら淡い幸福しあわせになってあの子に届いてほしい
8
変な奴 またも出てきた きりがなし 俺も変だと みんなが思う
6
この道は 誰も通らぬ 道なれど 見た目が悪い お掃除するか
6
あと少し 残り少ない 人生を そんなひっそり 楽しむなんて
4
満ち足りたいのちの毛並み撫ぜるときエデンの風に撫ぜられており
6
定年後 特別なき日々 連休も 粛々しゅくしゅくとして  丁寧に生く
23
おべっかを使いポイント稼いでるこれがいわゆるポイ活ですか
4
竹を切る ただそれだけが 楽しくて 痙攣してる 右手を押さえ
6
現実は ネット以上に 複雑で Aiよりも 難解だから
5
百均に小さな箱を買い求む 最大公約数的さち
13
スマホ避け 車も乗らず 原始人 絶滅危惧種 ヒッピー気取り
6
自転車に 切った竹竿 括りつけ 借り農園に 運ぶ愚かさ
5
山野荒れ 所有者などは 無関心 道を塞ぐか 山火事起こる
6
他人の竹 公道塞ぐ 折を見て 頂きました 罪状認否
5
届かない 届かなかった指先が記憶になって もう 夏になる
9
祭日は 一人のこぎり 片手持ち 道を塞いだ 竹と格闘
7
支払いにスッと差し込むスマホかな 妻歴戦のポイントゲッター
13
公園で曇りのしたで遊んでる義務感じみた家族団らん
13
もし藤が雨だとしたらわたくしの一生涯に傘はいらない
8
チャーハンのグリンピースは要らなくて 父の吸ってたピースが欲しい
5
水際にせり菜見つけて懐かしき せり菜摘みせし遠き春の日
34
夜のカフェテラスで君を待つあいだ 私はずっと幸せだった
8
君の居ぬ間に食べる辛ラーメン ひとり暮らしの風が吹く夜
16
旨味さえ憚り知らぬつゆの味 水で割りたしマヨネーズなど
16