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明るめの歌が書けなくなったとて今を読む事それしかできぬ
13
友達の誕プレ買ってうれしいな渡せる日までは生きていられる
5
不足する労働力を補うは われらの世代の責務なのだろ
16
「古希までは働きたい」と数多言う はあ、と溜め息ついた朝めし
23
白鳥ものんびり者がいるらしい今朝も二三羽連れ立ち北へ
26
人々を 不幸せにする ビジネスを するべからぬ 続けるべからず
8
春雨の マックでランチ 窓流れ 落ちる雨粒 目で追いながら
15
キスしたる別れの
際
(
きわ
)
に女へと 聖にも邪にもすみれの咲いて
4
白い月 影も濃くなる 春先の 朝の寒さが 身に堪えたり
21
弁当の色どりなどは気にしない長く続けるコツはそれだけ
25
迎撃を 巧みにかわし 爆撃が 原発襲う 修羅の果てなり
13
県知事が
局長
(
こんどう
)
ならば副知事は
副長
(
ひじかた
)
務め県民守る
7
指さえも軽やかに舞う春装の笑う君の背伸びやかで在れ
17
バス通りより消え去りぬ銀杏並木 淡々と進む建て替え工事
32
あのひとの死体を皆で探す夢 何度死ねば気が済むのだろう
10
ケンカして 「でも」と言い訳 見苦しさ 素直にあやまればいいのに
10
まだ何も 踏まぬ足うら ふわふわと 雲の上
歩
(
あ
)
む 母をみつめて
46
原発にふるさと追われ民去りし荒野に芽吹く沈黙の郷 (3/11)
36
白木蓮なごり雪の爪痕で 咲いた花も地に散らばる
10
街並みは 装い変えて暮らせども 消えぬ恐怖とあの日の空が
27
聞こへ来る門出の歌はどれもみなシニア世代の
吾
(
あ
)
をも励ます
37
出勤の迎への車に妻とのりランチの相談も楽しからずや
7
うたかたと 知りて切なし この日々に 頬寄せられぬ 口辺のあわに
8
空白と 余白の違いを 語る俺 キミは笑って 詭弁よと言う
5
行っていい? 土曜の午後は 空いてるよ 伝えた日から 空きがなくなる
6
春がきた 人が行き交う 交差点 喧騒の中 キミが現れ
5
言葉には力があるというのなら友に届ける言葉がほしい
27
「あきらめず頑張ります」と言う友にわたしの言葉は空回りする
27
海見つめ 君を奪ひし 訳問ふも 優しき波音 詫びに聞こゆる
17
波過ぎて日々来にけらし
深緋
(
こきあけ
)
の
絨毯
(
もうせん
)
干すてう秋の栗駒
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