小夜更けて 局(つぼね)訪ひ来し 亀虫の 後朝(きぬぎぬ)のごとく 去りし朝かな /亀虫の妻問婚
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とき過ぎて 傷みて萎む 山吹の 散らぬ哀れを 見て帰りけり /松尾大社
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著莪の花に 八重山吹の 花零れ 松尾大社の 春暮れんとす /松尾大社
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祝日か振替なのか何の日かわからぬままのシフト出勤
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ハンカチを 落としたキミに 声をかけ 振り向くキミは 俺も落とした
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甘え上手 セカンドハウスの我が家で  尾を振る君の  キュートな瞳
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自分とは思えぬ鏡に映る顔 昨日のお菓子で塩分過多だ
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休日の初日の車両は混雑 だっこをせがむ幼児おさなごの声
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思い出す過去の呼び声 生活を整えようね 呪いに近いな
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疱疹は「休みなさい」のサインかも昭和の空を思い出す朝
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あと一行 思いあぐねて 立てぬまま バスを一台 見送るベンチ
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あなたの名 舌で溶かしてくちびるにのせてわたしもマシュマロになる
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クッションとご飯と愛をあげるからここに居てよねなるべく長く
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もういない人の好みの味付けで 私のために作る肉じゃが
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ホッピーのグラスの先に青い夜 カフェーテラスのない浅草で
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木々のの静けさそよぐ曇り日は葉の色合いもどこか安らか
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さすらって くもをみている このおれを さまよっている たましいがみる
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君の名を 口の中で反芻し あなたには届かぬいの中に消え
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今風なキッチングッズの売場では使ってるものと同じは難し/昭和の日に
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作られた 感傷やら 共感 呑み込む渦へ 飛びこむの
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汗ばんだ年増の尼が掘ったイモ熟れみ熟れずみイモに変わらず(百人一首・九十)
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タマの尾よ絶えなば絶えねながらへば滅びるころに割れゾッとする(百人一首・八十九)
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借換えで足抜けできぬ質屋ゆえ見苦しくても媚びわたるべし(百人一首・八十八)
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ムササビのしるの賄い化け猫に義理立て奢るサギの幽霊(百人一首・八十七)
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稼げとて寿司屋はトドをトロにする買わせ顔なる目がガメラだな(百人一首・八十六)
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夜の素顔もののふほどの武家顔でネオンの灯さえ点け難きエビ(百人一首・八十五)
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絡まれたマダコの頃が偲ばれる打ち取り死後の今はタコ焼き(百人一首・八十四)
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大阪のビジホがなくて堀にいるハバロフスクのイカとまぐわう(百人一首・八十三)
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思ひわびさても命はあるものを武器に耐へぬはジャミラなりけり(百人一首・八十二)
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元取れず泣きつくカバを宥むればまだ言い訳を尽きず漏らしつ(百人一首・八十一)
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