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スウェットに味噌汁こぼした夜十時。コインランドリーの冷たい明るさ。
10
正直に生きると決めた今日わたし何度目の誓いかは忘れた
8
両膝のピキン!カクカクする痛み押して歩いた一万歩なり/痩せる努力
31
黄昏
(
たそがれ
)
を気にすることなく生きてきたこの穏やかな日々よこのまま
15
波に落ち波に消えにし人々の安らかなるを祈るほかなし
16
「ありがとう」言える距離には君がいて 蛇口をひねれば水が出る春
40
髪伸ばし刈り上げるのも選ぶのも
Sujet
(
主体
)
は己、値踏みさせるな
5
山茶花の まだ散り残る 岩風呂の 湯気片靡く 朝まだきかも /グランメルキュール琵琶湖リゾート&スパ
14
カクテルも ワインも飲まぬ 現身は カルピスを飲む 夜のラウンジ /グランメルキュール琵琶湖リゾート&スパ
8
手弱女の 如く枝垂るる 盆梅の 赤きに触れて 風花の舞う /長浜慶雲館盆梅展
14
貴女
(
オマエ
)
はいづこに
睡
(
ネム
)
つている
肚
(
ハラ
)
に
我
(
ワ
)
が
仔
(
コ
)
人
(
ヒト
)
が
子
(
コ
)
擁
(
ダ
)
いて
独
(
ヒト
)
りで
5
灯籠の 笠にも下にも み雪なく 去年(こぞ)より遅く 盆梅に来ぬ /長浜盆梅展3月10日
7
春の朝 山の端かすみ 空茜 紅白の花岸辺に満ちる 匂い優しき 風に運ばれ かの山遠く
4
色のない高校時代のアルバムに久住君あり「孤独のグルメ」の(実話なんです)
14
読み終えた頁をバサリ手で捌く本の匂いがふわりと風に
21
値上がりの散髪代に辟易す人より少ない毛の量ゆえに
8
諧謔
(
ユーモア
)
と
忠恕
(
おもいやり
)
さえ あればいい 世界平和は かくも易きに
17
年賀状つづけてゐれば蜘蛛の糸あひたいひとを手繰りよせ、春
18
血の色は玉虫色か大国と云はれる国が世界をまはす
10
あの店の「ちょっといいな」の店員さん。今日いた。ああ、そっか、今日、水曜日か。
6
亡き猫の動画の姿見つめてはまた会いたいと毎日思う
12
眼前に絶望の
大海
(
うみ
)
広がりぬ 苦しい夜は明けると知らずに
28
傘の花色とりどりに揺れる朝六年生とゆく通学路
17
半径にあなたをいれてここまでが世界だとする文系だから
11
夕方の窓になりたい 住宅は、わたしのために明るくはない
8
選り抜きの豆で淹れようコーヒーを飲むとぐっすり眠れる君に
25
中学生のカップルが残雪踏みながら、陽の当たる道を歩いていたよ。
5
宇宙からノイズに混じる鼓動聴き百光年先は平和か幸せか お題「受信」
4
受信した言葉の奥の体温を吐息のごとく胸に受けとめ お題「受信」
5
わたくしを甘やかしてはくれないの蜂蜜チューブは白く固まる
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