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ふたつ声 はまって一年 埋まらない 四十七に 聴く声ひとつ
3
花の香に酔ひし異国のコオディアル 口づけたあと曇るギヤマン
3
ちさき花千日紅も陽に燃えて晩夏の庭は最後の
宴
(
うたげ
)
12
いまさらに結婚じゃなく嫁に来た 冷房の温度折り合いつかず
23
繊細な花びらをつけ陽に向かう百日草は
笑
(
え
)
もうがごとし
8
Wi-Fiも家電(いえでん)も繋がらぬ夜 22時寝るなぜか幸せ/電波障害のあった夜に。
9
読みもしつ 読まれもしつる かの日々を 辿るすべなく 去り給ひけり /由二氏アカウント削除
13
常ならぬ心の常を持てと云ふ人の心は常ならずして
5
百年も 鳴いて鳴かされ ほととぎす 名ばかり売れて その声覚えず
4
退会をほのめかす歌詠み給ひ去りて二月今気づきけり /由二氏退会
10
心配と安堵をめぐり得た日々は闇にきらめく線香花火
4
年
経
(
ふ
)
りし庭庭の草荒ぶるに
夜半
(
よわ
)
の街路をハクビシン往く
8
駅前の花屋が閉店 もう花を求めるひとも愛もいずこへ
9
赫っと射す西陽にたじろぐ3時半 晩夏とふ語撤回となる
12
アグネスが美味しそう!と言ったから
乳鳩
(
ユーガウ
)
焼かれ広州の宴
4
甲子園閉会式が秋告げる そんな昭和が恋しい猛暑
14
みなしなる制度の中で泳ぎつつ残業と言う岸見当たらず
9
残暑とは思わず目まい昼寝から覚めてトイレへまだ午後三時
4
爆発に飛び散るわれの肉体はオルガスムスを知らぬ肉体
3
爆発の中わたくしの肉体が飛び散ってゆくのは何の罪?
3
塀の縁涼しき顔して風に勝つ わけでもないか シオカラトンボ
10
ゴンドラが輪に連なって照らす海 鳥も魚も恋の最中に
3
ふと浮かび書き留めし歌取り出して何度見直し書き直すやら
13
夢なんて見たらぜったぃ叶っちゃうよ 君を永久に転がしたい
4
闇に咲く、赤い空虚に染まる花。芽生えた羽を刈り取るミティア。
2
寄せ植えにブルーの花の咲きおりて秋草ですとさも云いたげに
8
「ドア閉めて」母の声して見渡せば兄弟集う夏睦まじく
7
ほつれ髪結ひて互いにしのび笑む 繭のゆりかご ここは聖域
3
グラスへと淡く広がる果実の酢のどを潤し朝の光へ
10
玻璃の檻 閉じこめたりし我がこころ 遠き
少女
(
をとめ
)
の時代のかけら
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