うるとら凡人
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関西在住のいい加減オヤジです。どうぞよろしくお願いします。

真夏でもヒグラシが鳴く未明にはほのかに違う季節を感じ
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あの人が辞めた昨日の机には塵一つない真心こもる
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残された大事な日々はくれぐれも平凡であれ穏やかであれ
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電車内初めて席を譲られて遂に来たかと複雑気分
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遠目にも歩く姿で分かる君だんだん近く笑顔が見える
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朝顔の愛は短くあろうとも心に残る君の生きざま ~花言葉から
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あなたには二年の時は長すぎた もう戻れない夢見た日々に
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また晴れる猛暑に向かう早朝の新たな覚悟すぐに萎れる
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何もない予定だけれど何もないそれが大事なスケジュールなり
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ひたすらにやりたいことに没頭し過去の時間を取り戻し居り
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人として生まれて生きて人生は人に生かされ人を生かして
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クチナシの花に言問う「幸せか?」花は答える「幸せですよ」 ~花言葉から
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早朝の庭さえ煙る雨上がり薔薇の香りが淀み動かぬ
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躓いてアイスの先が跳ね飛んで大泣きした子いま三十五
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聞いたまま急ぎメモした備忘録 自分の書いた文字が読めない
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いつの間に撮られた写真こんな顔 鏡の前で見たことがない
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雨の日の都会の空気何となく清しい匂い私は好きだ
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一輪の花であっても堂々と自分を誇る姿気高し
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見て見てと大口開けて肉食べるそんな貴女あなたと嬉しひと時
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午後九時に早く寝よとの鐘が鳴るそんな所で育った時代
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晩春の法円坂を登りゆく女学生らの歩みゆったり
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しとしとと雨降る午後の静けさにゆるゆるゆると時間は過ぎる
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あの人の正香に触れてハッとして嬉しくあるもざわつく心
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しょぼたれて一人で歩く小学生いったいどうした何があったか
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春爛漫 夜光の杯に時まかせふと頬よぎる落下の風
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風吹いて盛りに散りゆく桜花 惜しくもあるがあざとくもある
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ヴィヴァルディ春の日差しに包まれて牧童たちと農夫の踊り
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ヴィヴァルディ春の嵐はすぐに止み小川せせらぎ小鳥さえずる
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ヴィヴァルディ四季を織りなすヴァイオリン プリマ・ドンナの歌声に似て
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世の中に辛いお酒の無かりせば如何にぞ憂さを慰めもする
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