うるとら凡人
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関西在住のいい加減オヤジです。どうぞよろしくお願いします。

あと何度食べられるかと語りつつ二人で決めたおせちを予約
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嫌がるな冬には冬のよさがある炬燵こたつに入り蜜柑みかんが食える
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植物に何が大事と尋ねれば花ではなくて種であるらし
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テレビ見てあの食材を捜したら見事なまでに全部売り切れ
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ちっぽけな善といえどもそれぞれが自分に課された義務だと思う
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幸せになろうとばかり言うけれど生きてる限り立派に生きろ
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悲しくて辛い時にはともかくも布団に入り眠るに限る
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動物に優しい人は必ずや人にとっても優しい人だ
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寒いから部屋の中に入りなさい温まったら力が湧くよ
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悲しくて聴く音楽は優しくて嬉しい時はより楽しくて
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隠し魅せる神戸の女子のファッションは実は腹黒いと自ら言う
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何よりも私生活こそ大事らし きれいだけではモデルになれず
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ちっぽけな善を重ねて徳を積むそれくらいなら私もできる
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傘開きわずかにできる空間は時雨しぐれ隔ててほのかに優し
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光る君 父と男の狭間にて玉鬘たまかづらへの懸想けそうは哀し/『源氏物語』の玉鬘を詠む
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日の光 音を立てると言わずとも 夏はぎらぎら秋は燦々さんさん
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遠い地のホテルのテレビ眺むれば天気予報の画面馴染まず
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追い風が強く吹いたら大惨事オールバックがみな前に来る
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ケーキ買いドライアイスの量訊かれ帰りの時間の二倍を言う
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まごころを込めた老女の灯火ともしびは風にも消えず夜どおし燃える/貧者の一灯
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寂しさの増す庭に咲くツワブキに冬を迎える心安らぐ
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あのひとがわずかに書いたメモにさえ情趣ほのかに詠雪えいせつの才
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トイレから戻った猫がゴロゴロと喉鳴らしつつ布団にもぐる
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止まりつつ止まりつつ行く街なかの路面電車の時間ゆっくり/広島電鉄
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公園で「わしの砂場じゃけえ、どいてーや」 広島弁の子の頼もしき
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話すほど美人に見えるお水女子 ただの美人は三月みつきで消える/北新地にて
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無い胸を寄せて谷間をつくるけど元の膨らみ無くなっている/新地のケイコちゃん
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臆病で内気な心おし隠し夕化粧して恋を疑う/花言葉(白粉花)
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ひそやかに私を思ってくださいとあかねの花はつるをからませ/花言葉
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片栗かたくりの花がうつむく初恋に伝えきれない想いを秘めて/花言葉
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