中年の同窓会の夜半まで天つ風 雲のかよひ路 吹きとぢよ 乙女の姿しばしとどめむ /僧正遍昭 12/100
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ジタバタと苦しむ時も貴女には生きたい世界だったんだよね
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昔好きだったあなたを想起した ブルーフィルム中字字幕付き
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喜寿傘寿古稀米寿なる方たちのよほど元気な私などより
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「召し上がれ」期待に満ちた一口目 今となっては思い出せない
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この街の正体知れる春なりき分かってるわよそんな事など
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確実に一生縁のない高級マンションの前、通って工場へ。
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はだか木に鈴懸の実の風に揺れコシノヒガンは一分の芽吹き
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敗戦に 力が抜けてぼんやりと 思考も気力も ダダ下がりの午後
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生と死が隣り合わせの窓口で 死の側を証明する あなたの  \  ファーストキス 1ST KISS
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この道で 毎日見ていた はずなのに 思い出せない 更地になる前
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「将来の夢は大谷」と答える子 水面がゆらめくが如く まぶしさ
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ハスの花散り往く貴方といない日に眉下げるのは僕だけらしい
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サムライがひと足早く散り果てて 開花を急ぐ桜列島
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包装の 角が刺さりて 血が滲む 指の肌(はだえ)の 老いて衰う
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空に寄り きわめて弱く命吹く 月の隣を歩けるかなと
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今の世に土方歳三おにの誠があったなら腐った時代を叩き斬る
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かびていたのかもしれないパンと同じ匂いを風の中に感じて
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君を知る 父母も知らぬ 君の世界 はじめて触れる 君築きし歴史
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「あれ?私、何年彼氏いないんだ?」と指折る先輩。五秒の沈黙。
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短歌なんて恥ずかしい趣味だと気づいたよ。歯を食いしばる妹を見て。
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黄昏れて 底冷え著き 夜の街に ひもじさつのり 出でて来にけり /SARASA HOTELなんば
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飯が先 風呂が先かと われ思う 故にわれあり 夕さりにけり /われ思う故にわれあり
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後頭に 野分の如き つむじある 白髪頭が 目の前にある /珍しいつむじの位置
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切れる筈の 切り込み切れず この婆(ばば)を おちょくっちょると 鋏取り出す /切れぬ切り込み・切れる婆様
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あの頃は幸せ過ぎて友だちを失くしたのってきみはほろ酔い
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金魚二匹カーテン透けて陽に泳ぐWBC終戦の午後
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三ヶ月、三月、別れる頃合いよ? 目線でイチャイチャ、しやがって、さぁ〜〜〜!!!
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好きだけを言葉にしていてくれないか桜散っては返り咲く四季
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煙立ちルリカケス鳴く蜻蛉島あきつしまとヤポネシアの重なる座標で
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