Utakata
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七つ八つ九つ十
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ドラえもんわさびになって久しいが 母の声マネ変わらずのぶ代
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またひとつ名もなきフォルダ開けてみる 今は亡き人そこに居ぬかと
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生まれつきひねくれている梅の木よ 蛇になるわわたし這うわ
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胎内に揺蕩う水はほのあかり ひとつに揺れて春を見ている
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席替えで窓の近くはなれないの 空ばかり見ちゃダメなんだって
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八雲立つ出雲出どころフライパン 咆え猛るなり火災報知器
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砂の山ビキニ姿でトンネルを ナンパも無視で掘る女子高生
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もうとんと掻かなくなった子の部屋に 失くした耳掻き五本現る
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午前二時 母の土下座の上に乗り 「お馬さんだね!」寝て!お願い!!!
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可愛さを金の力に変えられて 異国ではんだ竹は美味いか
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鴨南で蕎麦を覚えし四十路過ぎ 君が馴染みの店に手を引く
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先がけて 咲きゆく梅の ちりぬるを 地
(
つち
)
に臥すとも なおいとおしき
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わがままと文句ばかりの宇宙人 ジャージ制服 ソファに投げる
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手術室でてきた彼は蒼白で 母の知らない人形ねむる
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住宅街 カレーの香り 帰り道 ひとりぼっちの部屋は夕暮れ
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あの子なら起きているかも午前二時 いつもはしないお話しよう?
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いいことにほんの少しの嫌なこと 煮込み煮込んでスパイスカレー
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芋天にソースかけたら驚かれ 義家に異端の風を吹きこむ
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通知オフLINEのピンをそっと抜く 私ばかりが好きな気がして
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「やめるんだバイキンマン!」と言う君に分からぬだろう彼の孤独は
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春風が抜ける荷台に桃の肌 ピンク色した豚運ばれてゆく
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姫は抱く傷をおいたる剣闘士 二人の肩に祝福の音を #りくりゅう
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神の手を滑り落ちたる金メダル 女神は掴み星に掲げる
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薔薇色に染まるこの世は素晴らしき 金を挟んでつないだバトン
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友達と恋の狭間を揺れ動く キーホルダーごと投げてみようか
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空の上 年々増える顔見知り いうほどそんな悪くないかも
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歯固めの痛みに震ふ十五歳 裏ごすポテト 遠き日を見ゆ
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宇宙(そら)暗く救いの星を引き寄せし 重力を超え 描く軌跡よ
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笠間焼 先に洗って仕舞いおり 小さき手のなか成したコップを
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孫の背に 花が咲きたる ランドセル どれも可愛や 祖父母のイオン
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