Utakata
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七つ八つ九つ十
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犬のなき季節の空を遠く見る 雲の足跡 元気でいるか
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風を読み倒れ込んでる稲穂よりどこ吹く風の葦になりたや
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ほっぺたの化粧を布で拭われて 小さき頬が寄せる体温
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金の街 ジンの冷たさ知った夜 甘い記憶に苦味残して
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白い腹開けっぴろげに犬っころ 弱いところは撫でてもらおよ
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ママ友と私の間の菓子袋 いいよ!貰って!行きつ戻りつ
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反省が後部座席に見えるから 何も言わない 雨がやんだね
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病院の入口へ駆ける人の目は なにもうつさぬいつかの私
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ゴンドラが輪に連なって照らす海 鳥も魚も恋の最中に
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別室で基本は好きに過ごしてる 水と油はたまに混ざって
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遠き日にもつれた糸が切れぬよに LINEの文に会いたいを織る
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鹿の骨二本燻して供えたい 線香よりも喜びそうで
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ふたまわり もう巻けないね絆創膏 母の手のひら逃げ出す指よ
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触れてても偽の香りのアールグレイ やかんのお湯が冷めてゆく頃
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溶けるまでアイスを握る指先が 執着してる私にもして(上の句付句)
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パパの背で 金魚は眠る 兵児帯の尾を揺らすのはお祭り囃子
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初映画こっぷぽーんを握りしめ 君も戦う 行けアンパンチ!
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衝動に急き立てられて夏の雲 どこへ行っても空は空だよ
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学期末 持つ画用紙は剣となり 文具屋集う男子の親ら
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行ってらのらで請われても雑巾が あるわけないぞ夜に言っとけ
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年齢のエスカレーター下らない 屋上までの階を楽しむ
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高1と高3とイヌ寝転びて モアナ見ているそれでいいのか
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女子達がハニートースト群がって 蜂になれずにつまんだポテト
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赤ワインもう一緒には飲めなくて 勧め上手な義母の初盆
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逢ひ引きは銀座のカフエーに致しませう 青き書生を女は誘ふ
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張り紙に叩かないでの文字ありて コンプラ意識がスイカを撫でる
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リビングに遊びの欠片落ちてをり 踵にささるゴーカイレッド
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まだ泳ぎたい子供らの荷を畳み 入道雲に急かされて 雨
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新生児 結んでひらく にぎにぎと 広い世界の手ざわりいかが
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頓服の夜重ねれば逢いたくて 薬包ばかり散らばる履歴
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