七つ八つ九つ十
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制服の背中を見つめこみあげる 三年間のあの日この日よ
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アイライン口紅にじみ朝帰り 上着に髪に君の香残る
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朝六時バターたっぷりフランスの風が香るよフレンチトースト
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不機嫌な母に我が子はありがとう 先払いして予防線張る
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ピーピーとまめ椅子鳴らし大興奮 義母特製の山盛りコロッケ
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寒空に丸まる君の背中には 春の日向が隠されている
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しんどくて誰にも言えぬと言うのなら 鬱々短歌わりといいのに
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二分咲きの寒梅揺れて偕楽園 我らの梅は酒で飲もうぞ
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申告を済ませてちょっと気が抜けた まだまだ仕事残っていますよ
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みどりごの体温伝わる胸のなか まだ見えぬ目をじっと見つめる
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霧雨を濡れて歩こう散歩道 君はそんなに僕に尾を振る
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奥の間に三人官女が集まってお祭り騒ぎの春みな母となり
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シンク立ちPMSを受け止めた無罪の茶碗フチが欠けている
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夢色をペットボトルで生成しトロルは眠る昼の十二時
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お小言を馬耳東風で通り抜け ドアをしめれば俺の勝ち確
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春風が遠くの木々を揺らします 黄色いベール君の所へ
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山崩し洗濯するのはジャージから じゃないと朝に慌てちゃうから
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今日は俺 弁当ないよと声聞こえ 開けてしまったサトウのご飯
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不合格「次に期待」と笑う君 そのメンタルを母にもくれよ
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春風に二人吹かれて散歩道 どこかに香る梅の香ふわり
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頼りなき十二単衣の日々重ね 齢四十四よわいしじゅうしひなはなりける
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遠くから吾を見つけて駆けてくる黒いモフモフ愛おしいなぁ
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抱きしめた腕の中でも君の目は 僕の瞳を見てはくれない
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ダンボール テープの張りの 慎重さ 様子浮かべてふふふとわらう
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いつも会うラブラドールのガブちゃんに 挨拶できて帰りはスキップ
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おいしいと言ってくれたらそれだけで もうお返しはいただきましたよ
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ずっしりと重い灯油を積み込んで 君の重さがすこし分かった
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嫌いなの?言われてもない言の葉を 勝手に拾ってながめひなげし
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これどう?と聴かせた曲の歌詞に触れ 育つ心におどろかれぬる
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なんとなくただの風邪だと分かってた いいよ休みな1日ぐらいさ
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