七つ八つ九つ十
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野菜好き 煽りを喰らう長男の ブロッコリーのやっつけ感よ(弁当の日)
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野菜無理 次男の弁当 困ります なんとか食べる三種を詰めて(弁当の日)
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イヤホンをつけてる時に限ってさ 話しかけるじゃん?さっき言ってよ
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付き合った時から別れは分かってて 好きだったんだな刹那に生きた
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パジャマ着て部屋いっぱいの線路かな まぶた落ちれば今日は終電
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カーテンの隙間から見ゆオリオンに星が流れし不眠の夜明け
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キーホルダー 親に隠れて君だけに 土産を買った恋はまだ初夏
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4時半に我を呼ぶ声起き出せば そんなに君は僕に尾を振る
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天と地に二人隔てた天の川 ひと月遅れの再会の日よ
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やは肌のあつき血汐にふれも見で 母には分かるこれはお熱だ (付句)
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死角視野160°の世界あり 見えないことを忘れるなかれ
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わけもなく 生きにくくなりカレンダー 捨てたくなる日雨を見ている
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十三時 十分前に起こしてと君眠り 私も寝そうな七分長い
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地の全てナガミヒナゲシ吸い取って 咲いて刈られて燃やされ朽ちる
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この夜に楽しきことを残しつつ 我は眠らんおやすみみんな
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飛び出したイタチの命救われて シートの下に身投げのケーキ
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ネーブルの薄皮剥がし口運ぶ ツバメのヒナに餌をやるよに
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たんぽぽも犬の背中も夏支度 綿毛ポワポワあたり一面
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青梅を食べるんじゃないリード引く 俳句だけどもここに投げちゃう
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高校で時が止まりし友の部屋 日記のような手紙読みあう
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タカろうと我の財布をのぞき見る 「千円も持たない大人がいるの」
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洗い上げ皿積み上げた山の上 今日というひがパチンと消える
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綺麗とか可愛いとかと関わらぬ 老婆に早く我はなりたし
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この場所でこの人たちといる事が 幸せだよとパンジーは咲き
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空色を丸く集めたお薬を 飲みくだしても夜は長くて
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静かなる水面みなもに米は沈みたり 確かにボタン押したるものを
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基本から短歌の勉強やりなおし なんか気軽になんか詠めない
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兄に焼く玉子狙って旋回す カウンター前は君の縄張り
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大小のツムツムとなる子供らに 朝餉(あさげ)作れば辞して帰りぬ
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一昨日の夜に送りしメッセージ 付かぬ既読の余白見つめる
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