七つ八つ九つ十
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257
亡き人と過ごした日々を思い出す 曇り空かな生ぬるき夏
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睡蓮のたゆたう午後や アマガエル 雷鳴遠く 空を見つめる
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短気だと君は自分をそう言った そんなら私は短短短気
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うたかたの夜はひとりになりたくて なりたくなくて歌詠みすごす
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お料理も仕事も家事も勉強も  人よりできぬ わたしの短歌
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おぼろげな瞳の中になに映る 義母ははの世界にまだ残りたい
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米炊いておかずも作る君を見て 私子育て大成功だなって
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かき氷 甘いシロップ 最初だけ  淡いイチゴの恋よ切ない
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君帰り隔離部屋から顔を出す ねえねえ早く雀魂じゃんたまやろう
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幼子の服を通してぬくもりが  胸に伝わる夕焼け小焼け
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柔らかい 布団の海でおしゃべりな 小さきからだ 抱きしめる愛
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湿気ったり乾いてみたり模索する  調湿剤を私に下さい
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人よりも愛情深き人がいて  流れに抗う強さ美しき
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スマホごし君の部屋から雨の音  もうすぐこちらにその雨が来る
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髪切って一夜明けてのヘアセット 同じにしても出ない束感
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すやすやと寝息をたてる君に触れ 七年先を生きる体よ
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空からの五年に一度のラブレター 君の強さを胸にしまって
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注いでも決して満たせぬ水の甕かめ いっそそのヒビ割ってしまおう
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高千穂のはしゃいだ舟は滝側へ 翡翠のしぶき笑いあふれる
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風抜けて 強ばる心 ほぐれてく 人の言葉の染みる夕暮れ
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さらさらと星が流れる天空の  旅を終えるは にしふじわら駅
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違和感をティッシュに包みポケットへ  たまに一言 ガサリと痛む
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強い人ほんとにメンタル強い人 、は強がったりしないんだよね
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大会に我が子は出ぬよ控えだし 義務で行こうか無視して寝よか
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窓ガラス鼻を押し付け落胆す 散歩諦め犬溶けている
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ネッ友もリアルな友も優しくて 恵まれてるなぁお返ししたい
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夜の闇 考えないようしてるけど たまにあるんだ捕まるときが
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家を出て食うに困れば人並みに 働けるかな自分が嫌い
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化粧して仕事こなして家事もして いつからなにも出来なくなったの
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朝起きて頑張りきれない自分がさ 情けなくって見てらんないのよ
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