七つ八つ九つ十
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チューリップ 土の下にぞ たへしのび 春ふたたびの 咲くやこの花
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この道を 涙あとつけ 歩いてた 今懐かしく 春はうららか
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死に場所に船を選んだ人おもう 最期にうつる海の青さよ
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授業中『春はあけぼの』うわの空 窓辺の君の透ける髪見る
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先週も先々週もここにきて 髪を切りたる全てをゆだね
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君の音が 僕の言葉で変調し 別れたくない グッと飲み込む
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偶然にあなたと街で会うなんて 夜桜を観るドラマの中におり
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柔肌の君を育てと閉じ込めて ローストチキン恋に焦がれる
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親知らず抜かれるとも知らずに そこで聞け俺のアンダーザーシー
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笑いあい園まで歩くこの道も あと数日で思い出となる
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私と子 違う景色を見つめてる そのまま歩め 風おくるから
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枯れ草の丘を彩る春の色 うめももさくら咲けよ散らせよ
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クイックルワイパーの切れ目のようなもどかしさ 韓ドラのサランヘ
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階段であなたが髪に触れたから 切るはずだった髪が切れない
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髪色を変えるようには出来ないよ 色重ねてもキミが消えない
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ごめんねと言ったけれどもオムライス スープぎこちなく距離をとってる
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言い方が気に入らないと腹を立て 焼く卵焼き歪んで焼ける
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新卒の少女の声は自信満ち 「教師」の顔になりゆく弥生
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もし我が子 石器時代に産まれたら 自由なれどもWiFiなくて死
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犬が寝た 小屋を怖がる子がひとり スヤスヤ小屋で眠る喜び
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見ないふり 君のLINEの行間に 二人の終わり挟まれている
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縫い終わり ほどけないよう返し縫い 君のことまだ信じきれない
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ぞんざいな妻の扱い 白日の下に晒すよ ホワイトデー
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濡れ髪も朝にはきっと乾くかな 最終便のバスで向かうよ
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制服の背中を見つめこみあげる 三年間のあの日この日よ
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アイライン口紅にじみ朝帰り 上着に髪に君の香残る
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朝六時バターたっぷりフランスの風が香るよフレンチトースト
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不機嫌な母に我が子はありがとう 先払いして予防線張る
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ピーピーとまめ椅子鳴らし大興奮 義母特製の山盛りコロッケ
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寒空に丸まる君の背中には 春の日向が隠されている
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