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世界など
人身御供
(
「S a c r i f i c e = 犠牲 」
)
で 成立し 先逝く人に 花を添えたる
8
カタバミの球根芽吹き咲く花の桃色揺れて朝に輝く
21
グァテマラを手動のミルでテント内香りの満ちて目覚むる深山
17
勝ちを得て笑む侍のサッカーに日本も和み明日の灯を抱く
17
ひと月で挿し木挿し穂の鉢植えが六十になり窓辺優しき
20
大波の波涛の白き指先で富士を飲み込む如き北斎
17
いにしえを開き明日の種を抱く花へ心は絶えずたゆたふ
10
三畳の部屋の小窓のそよ風に並ぶ挿し穂の冴ゆ緑かな
14
白球に 全てをかけた 球児らに 声枯らす夏 また訪れる
10
花を愛でたい虫はいらない ピンクと呼ぶには濃すぎた鬱金香
4
諦める 通り過ぎてくフライバイ 君だけの宇宙を大事に
2
寒天とゼリーは似てて非なるもの私とあの
娘
(
こ
)
も違うとわかって
6
どうしてか忘れたいことばかり覚えてる 忘れた方が幸せと知っても
4
報われたいわけじゃないけど だからといって報われたくないわけでもなくて
3
いつもより 早く出なきゃと 早々と 寝る準備する けど眠いだけ
6
一人での夜が寂しいことをいつ知ったの 誰に教えられたの
4
一人での夜は寒くて寂しくて毛布に抱かれて目を閉じるだけ
3
言葉では 表しきれぬ 淡淡し オレンジの薔薇 見せてあげたい
12
好きな人鼻の穴まで愛せるかつむじ禿げても愛しています
3
いつの日か透明になる僕たちへ ライトを浴びて花束むける
9
畝傍山 仰げば見ゆる 橿原の 遠き昔の 空の青さよ
20
橿原や 人は変はれど 夏風の 吹く音ばかり 昔なりけり
11
橿原の 野辺の霞に まぎれつつ 帰らぬ春を 惜しむころかな
10
畝傍山
木末
(
こぬれ
)
にかかる 朝霞 晴れゆく如に 思ひあらめや
12
君見れば
憂
(
う
)
き世も晴れて咲き渡る
椿
(
つばき
)
の花の色ぞ変はらず
15
橿原の 野辺に立ちゐて 春風の 行方もしらに 人を待つかも
8
無力だな そんな自分が 大嫌い もっと大人に なれればいいのに
18
ままならぬ右手を見つめ「そのうちに」皿一枚も洗わぬ夫へ
22
父の日におめでとうとのメール来るありがとうとは言えないのかな
12
もし我が モテる男 だったなら 君の辛さに 寄り添えるのに/そばで話を聞くことしか出来なかった
12
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