まつたけうめ
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若き日に夢にまで見た海の向こう震えて臨む四十路前かな
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NS 真中まなかに置かるる磁性体 圧を受けつつ身動き取れず
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黙々と餃子を包むこの刻は悩みも包み心洗ひて
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湯気が立つ夕餉ゆうげの後に湯に浸かり疲れのぼりてこの身ほぐるる
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帰り道ホタルの光に寄せられてクタクタ気味のおつとめ品よ
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寝床にて荒ぶる心静めたら聞こえてくるは天使の寝息
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手を尽くし誰もが解けぬ知恵の輪を最後に解くは力技のみ
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窓辺から聞こえてくるは車の今夜も誰か今を生きてる
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目を閉じてひつじの刻の仮充電 目覚めて駆けるとりの刻まで
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偉人さえ時が変われば暴君で見方変われば英雄となる
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花屋から淡いフリルが香り立ちほのかな喜び思ひ出しけり
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珈琲に甘さを足さず啜るきみ心なしか背筋伸びたり
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涙してポストに入れたあの手紙いまの私に送った切符
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身を削り言葉の角を丸めれば雷避けるプロのわざかな
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好きにしろ笑顔で今日も飲み込んだ善人コスの腹黒レイヤー
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熱はないだけどなんだか調子悪い子を休ませて僕もちゃっかり
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この石と共に歩んだ数十年傷は入れど色は褪せぬと
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赤い花咲く頃そっと手を合わす心はあなたにありますからと
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コロコロと枝先につく蕾こそ不意に私の目を奪いけり
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甘えたり突き放したりわざとじゃない私は距離が測れないの
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昼下がり真ん丸お目々で爪をとぐ貴方に一矢報いるために
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雪化粧、南の土地に薄く付き 北の貴方のお土産かしら
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梅の香に思いを馳せるティータイムこれで少しは賢くなるかも
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休日の雑事済ませて午後三時あとはほろ酔い思いのままに
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流されて舵取りできぬドローンは風にまかせてみるしかないよね
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花の色寒き時こそ強く出る忍ぶ姿があの女性ひとのよう
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酔いたくて今宵は少し濃くつくる水で割ったら飲み込めるから
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灰色の上履き無心で磨く夜ただひたすらに白さ極めて
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我が城にたどり着きて湯に浸かる星の瞬き華やぐ夜かな
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パスタみ思いを馳せるあの味に貴女が作ったハヤシライス
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